▼第10試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Bブロック)準決勝 3分3R延長1R
×チャンヒョン・リー(韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級王者)
判定0-3 ※28-29、28-29、28-30
〇梅野源治(日本/PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)
※梅野が決勝戦へ進出。
両者は過去2度対戦し、2012年12月の初対決はチャンヒョンがパンチでダウンを奪っての判定勝ち。2013年3月の再戦では梅野がミドルを蹴りまくって判定勝ちしており、今回が1勝1敗で迎える決着戦。
1R、パンチで前へ出るチャンヒョンを左ミドルで迎え撃つ梅野。ローからパンチで前へ出るチャンヒョンにブロックを固める梅野だが、離れると前蹴りと左ミドル。しかし、左フックを浴びてグラつき、チャンヒョンの顔面とボディの連打に防戦一方に。チャンヒョンの強烈な右ローも決まる。
2R、梅野は左ミドルを蹴りつつ右ストレートを狙う。1Rよりも左ミドルを多く蹴る梅野。組み付くとヒザも蹴る。梅野は左ミドルを蹴りながら前へ出る。チャンヒョンも左右フックとアッパーの連打で応戦。チャンヒョンは梅野の左ミドルに左フックを合わせにいく。サウスポーに構える梅野が左ストレートと左ミドル。組み付くとヒザ蹴り。チャンヒョンは手数が減る。
3Rもサウスポーの梅野は左ストレートと左ミドル、チャンヒョンは前に出ようとするが梅野は左ミドルを連射して止める。チャンヒョンも右ローを蹴ってパンチへつなげようとし、梅野はリズミカルに左ミドルを蹴り続ける。前へ出るところ、パンチを出そうとするところに左ミドルを合わせる梅野。
梅野の左スネが割れて出血し、ドクターチェックとなる。再開後も左ミドルを連射していく梅野。血まみれの左ミドルでチャンヒョンの前進を止める。そして試合終了。梅野が判定3-0で勝利、白鳥に続いての決勝進出を決めた。
梅野はマイクを持つと「RISEの強豪選手との試合、どうでしたか? 判定でテクニックが多い試合でつまらなかったとか、テクニックが見れて面白かったとか、いろいろな意見があると思いますが、僕は仲間たちといろいろな人の支えがあってこのリングに立てて勝てました。お礼を言わせてください。ありがとうございました。決勝ではセクサンと試合をしたかったんですが、白鳥選手が勝ち上がってやることに決まりました。セクサンとは僕がムエタイルールで再戦できるような位置に上り詰めてもう一度戦いたいと思います。白鳥選手、9月、日本人対決で一緒に盛り上げましょう」と、白鳥にメッセージ。
すると白鳥もリングに上がってマイクを握り、「今、言っていましたけど梅野選手はセクサンとやりたかった見たいですが、僕の希望は梅野選手だったのでめちゃくちゃ嬉しいですよ。こういうのは煽り合った方がいいかもしれないけれど、僕は一度キックを辞めた時に梅野選手はすでにムエタイ一流の選手だったので、やることになると思わなかったのでめちゃくちゃ気持ちが上がっています。9月、盛り上げて世界一を決めましょう」と、梅野と戦うことを望んでいたと語った。
▼第9試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Aブロック)準決勝 3分3R延長1R
×セクサン・オー・クワンムアン(タイ/ソーソムマイジム/ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者、2015年ラジャダムナンスタジアムMVP)
判定0-3 ※26-30、25-30、25-30
〇白鳥大珠(日本/TEAM TEPPEN/第5代RISEライト級王者)
※白鳥が決勝戦へ進出。
3月に行われた1回戦ではヘクター・サンチアゴ(ブラジル)に延長戦の末に勝利を収めた白鳥。準決勝では優勝候補であり、1回戦で大雅を破ったラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者セクサンと対戦する。
1R、サウスポーの白鳥は左ローとボディへのワンツー、パンチで崩しての左ローが決まる。長いリーチを活かして顔面へワンツー、そしてボディへの連打。セクサンは右の強打を放つが、白鳥は長い距離をとる。プレッシャーをかけるセクサンに白鳥は左アッパーと左フックも叩き込む。
2R、白鳥はパンチからロー、パンチからミドルへつなぎ、ボディからワンツー、さらにヒザ蹴り。セクサンは右フックを放つが、バッティングとなり白鳥は眉間をカットして流血。セクサンにはイエローカード(警告)が提示される。前に出てパンチを放つセクサンに白鳥はカウンターの右ストレート。
ガムシャラに前へ出るセクサンに白鳥が連打からの右フックでダウンを奪う。左右フックとボディで畳みかける白鳥にセクサンも必死の抵抗。白鳥は左アッパーを突き上げる。そして白鳥は顔面、ボディ、ローと攻撃を散らし、セクサンを圧倒。右ストレート、左顔面ヒザでセクサンはフラフラに。
3R始まってすぐ、白鳥は左アッパーでダウンを追加。フラフラのセクサンだが右ローを蹴り、ボディを連打する。白鳥はヒザ蹴り、ロー、左右ボディで対抗。白鳥の右ローでセクサンの動きは止まる。セクサンも左フックで反撃。前に出てパンチを出し続けるセクサンに白鳥は後退するが、左ストレートと左ローを返す。
逆転を狙って最後まで猛攻を仕掛けたセクサンだったが、白鳥も応戦して試合終了。白鳥が大差の判定勝ちでセクサンを破る大金星を得た。
白鳥はマイクを持つと「いろいろ事前のインタビューを見ていた人は分かると思いますが、今回は吹っ切れて倒すことだけを意識していました。負けてもいいと思って、その代わり絶対に倒してやろうと思っていました。それにしてもセクサン選手タフすぎやしませんか。これで少しは僕に期待してくれたんじゃないですか。大阪から帰ったらすぐに練習して世界一を獲るために毎日練習します」と、笑顔で世界を獲ると宣言。場内からは大きな拍手が沸き起こった。