今度は俺がブラジルに行くよ(アデサニヤ)
試合後、健闘を称え合うイズラエル・アデサニヤとアレックス・ペレイラ🤝
— UFC Japan (@ufc_jp) April 9, 2023
今度はブラジルで再会?🤔#UFC287 pic.twitter.com/ppmnBSnuhh
試合後、バックステージで顔を合わせた両者が健闘を称え合うなかで、次への約束をかわした。
マットに失神したペレイラは、勝者とハグをかわし、「まさに戦士だね。今日は君が主役だった」とアデサニヤを讃えた。
新王者は、「いつも(米国に)来てもらっているから、今度は俺がブラジルに行くよ。トレーニングでも一緒に出来たらとは思っているよ。とにかくブラジルで会いたい。みんなにも会いたいし。前回行ったときはノックアウトされちゃったからね」と、2017年3月の『Glory of Heroes 7』でペレイラに3R KO負けしたブラジルで、ともに練習をしたいと申し出ている。
その言葉に、ペレイラは、チームメイトを指して、戦友アデサニヤを迎え入れた。
「ほんとうに心から正直に思っている。ユースリーと話していたんだけど、彼のことは知っているだろう? 俺たちはほんとうのライバルだった。いまはすごく良い友達で俺のことを支えてくれている。今日は君が主役さ。ほんとうにおめでとう」
右手を差し出したペレイラのかたわらには、ユースリ・ベルガルイの姿があった。
このチュニジア系オランダ人でミドル級のキックボクサーは、GLORYチャンピオンシップに3度挑戦し、ペレイラとアデサニヤに敗れているが、今回、ペレイラのチームメイトとして、マイアミ入りしていた。
かつて拳を交えたベルガルイにも視線を移し、うなずいたアデサニヤは、「あれを習ってみたいんだ」と、ペレイラに蹴りの仕草を見せて、再び手を合わせると一拍置いて、ペレイラを見つめ、こう語った。
「正直、とても偉大なチャンピオンだと思っている。何があろうと、誰がなんと言おうと、偉大なチャンピオンだ。心から尊敬している」
ペレイラの胸と腰を指差して叩くアデサニヤに、ペレイラは右腕の闘いの化身であるドラゴンのタトゥーを指して、「誰も俺からは奪えない」と闘魂は奪えないとしながらも「だけど、君はこれを奪った」と、アデサニヤの腰にあるベルトに指を置いた。
アデサニヤも「こっちじゃなくてね」とペレイラのハートを叩き、「オブリガード(ありがとう)」とポルトガル語で挨拶、再び熱くハグをかわした両者は再びライバルへと戻っていった。
石の拳を意味する“ポアタン”の異名を持つペレイラは、再び拳を磨き戦場に戻って来る。そのときは、MMAでのアデサニヤとの3度目の対戦か、あるいはライトヘビー級という新たな階級への挑戦も視野に入る(※13日にライトヘビー級転向を表明)。
そしてベルトを腰に戻したアデサニヤは、再び王座防衛の修羅の道を進むべく、ペレイラとのエールをこう語っている。
「彼がこの人生で経験した逆境は、かつて自分が経験してきたことで、彼もそこにたどり着いた。それは彼にとって素晴らしい物語だ」
次にアデサニヤとペレイラが再会するのは、ブラジルか。それとも5度目のマット上か。
Where are now the LHW, who were talking about me, when I was in middleweight ? 😶
— Alex "Poatan" Pereira (@AlexPereiraUFC) April 14, 2023