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【UFC】王座奪還したアデサニヤと敗れたペレイラが“再会”を約束「闘う魂は奪えない」

2023/04/10 13:04

今度は俺がブラジルに行くよ(アデサニヤ)

 試合後、バックステージで顔を合わせた両者が健闘を称え合うなかで、次への約束をかわした。

 マットに失神したペレイラは、勝者とハグをかわし、「まさに戦士だね。今日は君が主役だった」とアデサニヤを讃えた。

 新王者は、「いつも(米国に)来てもらっているから、今度は俺がブラジルに行くよ。トレーニングでも一緒に出来たらとは思っているよ。とにかくブラジルで会いたい。みんなにも会いたいし。前回行ったときはノックアウトされちゃったからね」と、2017年3月の『Glory of Heroes 7』でペレイラに3R KO負けしたブラジルで、ともに練習をしたいと申し出ている。


(C)Zuffa LLC/UFC 

 その言葉に、ペレイラは、チームメイトを指して、戦友アデサニヤを迎え入れた。

「ほんとうに心から正直に思っている。ユースリーと話していたんだけど、彼のことは知っているだろう? 俺たちはほんとうのライバルだった。いまはすごく良い友達で俺のことを支えてくれている。今日は君が主役さ。ほんとうにおめでとう」

 右手を差し出したペレイラのかたわらには、ユースリ・ベルガルイの姿があった。

 このチュニジア系オランダ人でミドル級のキックボクサーは、GLORYチャンピオンシップに3度挑戦し、ペレイラとアデサニヤに敗れているが、今回、ペレイラのチームメイトとして、マイアミ入りしていた。

 かつて拳を交えたベルガルイにも視線を移し、うなずいたアデサニヤは、「あれを習ってみたいんだ」と、ペレイラに蹴りの仕草を見せて、再び手を合わせると一拍置いて、ペレイラを見つめ、こう語った。

「正直、とても偉大なチャンピオンだと思っている。何があろうと、誰がなんと言おうと、偉大なチャンピオンだ。心から尊敬している」

 ペレイラの胸と腰を指差して叩くアデサニヤに、ペレイラは右腕の闘いの化身であるドラゴンのタトゥーを指して、「誰も俺からは奪えない」と闘魂は奪えないとしながらも「だけど、君はこれを奪った」と、アデサニヤの腰にあるベルトに指を置いた。

 アデサニヤも「こっちじゃなくてね」とペレイラのハートを叩き、「オブリガード(ありがとう)」とポルトガル語で挨拶、再び熱くハグをかわした両者は再びライバルへと戻っていった。

 石の拳を意味する“ポアタン”の異名を持つペレイラは、再び拳を磨き戦場に戻って来る。そのときは、MMAでのアデサニヤとの3度目の対戦か、あるいはライトヘビー級という新たな階級への挑戦も視野に入る(※13日にライトヘビー級転向を表明)。

 そしてベルトを腰に戻したアデサニヤは、再び王座防衛の修羅の道を進むべく、ペレイラとのエールをこう語っている。

彼がこの人生で経験した逆境は、かつて自分が経験してきたことで、彼もそこにたどり着いた。それは彼にとって素晴らしい物語だ」

 次にアデサニヤとペレイラが再会するのは、ブラジルか。それとも5度目のマット上か。

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