▼ONEストロー級 5分3R
〇山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)
[判定3-0]
×アレックス・シウバ(ブラジル)
現PANCRASEストロー級王者の山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)がONEデビュー戦。対戦相手は、元ONEストロー級世界王者のアレックス・シウバ(ブラジル)に。
山北は、2018年東日本学生選手権(秋季)フリースタイルレスリング57kg級準優勝などの実績を持ち、プロMMA7戦無敗。2022年7月の北方大地とのPANCRASEストロー級タイトルマッチで王座奪取以来の試合となる。ONE初参戦に向け、「PANCRASEと日本を代表して戦う」と意気込む。
対するアレックス・シウバは、40歳の元王者でONEストロー級戦線のパイオニアといえるが、その強さは健在。直近1年半で5戦を3勝2敗と勝ち越している。
四点ヒザが認められたONEルールでも、ボトムからの仕掛けを武器とし、ディープハーフガードからのスイープ、足関節からのトランジッションでポジションを奪い返すなどMMA柔術を駆使して戦う。
さらに、2022年10月の前戦グスタボ・バラルト戦では、左右スイッチしての打撃、右の後ろ廻し蹴りを頭部にヒットさせるなど、手足の短い相手に長い打撃も見せてスプリット判定の接戦に持ち込んだ。
日本人相手には、内藤のび太と1勝2敗、鈴木隼人に一本勝ちも、猿田洋祐、箕輪ひろばには判定負け。しかし、いずれも熱闘を繰り広げている。
レスリングベースを柔術と融合させる山北が、四点ヒザもあるONEで粘り強いレスリングでドミネートするか。シウバが経験を生かした多彩でタフなMMAで新鋭を跳ね返すか。
1R、ともにオーソドックス構え。山北が先に右ロー。シウバも右ローを返す。山北は中央でダブルレッグテイクダウン。シウバは左で差してハーフガードから上体を立てる。潰す山北に下から三角絞めも、肩を回して外す山北。
シウバはオモプラッタから上に。しかし、山北はリバーサルで上を取り返すと、鉄槌から四点ヒザ! 2発にシウバはディープハーフからスイープ。
下の山北は首を両足で挟むも、外すとシウバは上からヒザ! さらにノースサウスチョーク狙い。さらにバックから腕十字を狙う。
2R、サウスポー構えになるシウバ。右ストレートを当てて前に出る山北! シウバのシングルレッグを足首をつかんで股に手を入れ入れ替え上に。下のシウバは腕十字も。外す山北は、足を手繰るシウバにヒザ!
なおも潜るシウバを潰し、サイドバックから腕十字へ! これをかけさせないシウバは左足を掴んで前に。山北は首を抱えるを外してハーフからブリッジで上に!
山北は動きを止めずパウンド。シウバの右足を両足で挟んで頭をつけて腰を抱いて、ケージウォークで前転もクラッチは外さず。シウバは右脇に拳を挟んでニーシールドで凌ぐ。
3R、山北が右ハイの打ち終わりにバランスを崩したところを詰めて跳びヒザのシウバ。しかし、そこにダブルレッグテイクダウンは山北!
果敢にサイドバックから腕を狙う山北にスイープしたシウバが上に。右で脇を差してパスガード。肩固め狙いから巧みにバックテイク! 4の字ロックも。座った山北は立ち上がり、振り落として上に! 落ちながら腕を狙うシウバをすぐに詰める!
右ロー、左フックを振る山北は右! シングルレッグでテイクダウン。キムラを狙うシウバを潰して、果敢にバック狙い、上を取り返そうとするシウバにシングルレッグで押し込みゴング!
判定は3-0で山北が勝利。ONE初陣を飾った山北は試合後、「シウバ選手は元チャンピオンで、打撃も効かせられる柔術黒帯で、戦って自信になりました。スタミナにも自信ありましたが、少し自分も疲れました。勝ったのは嬉しいけど、勝負できたからこそ、フィニッシュできたかなという反省もあります。次はフィニッシュしたいです。ランカーと戦って、何戦かしたら(王者の)ジャレッド(ブルックス)と戦いです」と語った。
Keito Yamakita 🇯🇵 lands some MASSIVE shots on Alex Silva en route to a unanimous decision victory! 💣
— ONE Championship (@ONEChampionship) March 25, 2023
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