「クエスチョンマークキック」あんなの、そうそうできない(ヘンダーソン)
「ウスマンはサウスポースタンスで来ると思っていたんだけど、オーソドックス構えでボディから足を狙い、自分のインローもちゃんと当たったとは言えなくても当たっているからよし、っていう感じでいたんだ。
2つキックを放ってきて、まずひとつ目をチェックして、すこし後ろに下がったところに、後ろ足を“クエスチョンマークキック”だった。あんなの、そうそうできない! よほどの技術がないと。
それで、前蹴りのように出してきた“はてなキック”がクリーンヒットだった。つま先が顎に当たる感じで、目が覚めたらバックに回られて、バンバン殴られてて“うええ、やばいことが我が身に起きてる!”って自覚したような感じで。
まあそういう思いをしたことがないと分からないと思うけども、そうやって、戦ってる間にハッと気が付くときっていうのがあるんだ。
バックを取られて気が戻ってきたんだけど、ちょっと後頭部よりのところを殴ってきたから“レフェリーちゃんと見てくれ”って思いながら……」(ヘンダーソン)
最後のフィニッシュはリアネイキドチョーク。
その体勢での防御はヘンダーソンにとって、得意なはずだった。