アビディを仕留めた安保(左)のフィニッシュの左フック 撮影/鈴木雄一郎
BreakingDown7
2023年2月19日(日)千葉・幕張メッセ
※ABEMAにてPPV配信
▼第33試合 無差別級スペシャルワンマッチ 1分3R
〇安保瑠輝也
KO 3R
×シリル・アビディ(フランス)
第4代K-1 WORLD GPスーパーライト級王者・安保の対戦相手は46歳のシリル・アビディ。1999年7月に初来日し、K-1ヘビー級で活躍。2000年7月、ピーター・アーツに初回TKO勝ちする大番狂わせを起こして一気に注目され、8月のダイレクトリマッチでもTKO勝ちした。さらに8月にはレイ・セフォーからもTKO勝ちを収めてトップクラスの仲間入り。ジェロム・レ・バンナ、クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン、ボブ・サップらと拳を交えた。2001年大晦日と2004年大晦日にはMMAにもチャレンジしたが、ドン・フライとボビー・オロゴンにいずれも敗れている。
2007年4月の試合を最後に引退し、戦績は25勝(17KO)16敗。K-1 WORLD GPヘビー級トーナメントの最高位は2000年の3位(準々決勝勝者のアーツが負傷欠場したため敗れたアビディが準決勝に進出した)。幼い頃からストリートファイトを頻繁に行っていたというエピソードや喧嘩ファイトからマルセイユの悪童とのニックネームが付いた。
安保は身長180cmで体重は80kgに増量。アビディは身長190cm・体重104kgで、安保とは25kgの体重差となる。
試合前、バチバチに睨み合う両者。1R、まずアビディがジャブ、右フックで安保がスリップ。安保は突き刺すような左ボディ、飛び二段蹴り、さらに左フックでアビディを一瞬グラつかせる。下がったアビディへ安保は思い切り振りかぶっての右フックでダウンを奪う。
そして再開直後、安保はダッシュしての飛び蹴りを顔面へ。何とか立ち上がったアビディを仕留めに行く安保だが、アビディはハイキックで対抗。
2R、ブロックを固めて前に出るアビディへ安保はハイキック。アビディも横蹴りを繰り出す。パンチの打ち合いになると安保の右フックにアビディはグラつき、安保は三日月蹴りから強烈な左ボディ。下がるアビディに追い打ちをかけてダウンを追加する安保。さらに右ボディ、右ロー。アビディはハイキックを放つがかわされる。
3R、安保の蹴りをキャッチして転倒させるアビディ。安保は右ストレートから左フック、さらに打ち合いに行ってジャブを当てる。アビディの前蹴りに前蹴りを返すと転倒するアビディ。圧倒していた安保にアビディの右フックがヒットし、安保はケージまで下がるが、詰めてきたアビディへ安保は左右ストレートを浴びせて最後は2発目の左フックでアビディがダウン。これでレフェリーがストップした。
安保はマイクを持つと「急なオファーを受けてくれたアビディ選手に拍手をお願いします。今回僕が参戦することって賛否両論あると思うんですけれど、俺としてはプロの選手にも面白い試合をしたり、魅力ある選手がたくさんいるので、BreakingDownで格闘技を知った人も多くいると思うので、プロの試合も興味を持って見ていただければ僕も出た甲斐があったというか。俺の本質は格闘家でどんどん強い選手に挑戦していくことが志なのでこれからもそれを体現していきます」とメッセージを送った。