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レポート

【DEEP×BLACK COMBAT】山本聖悟がキム・ジョンフンにTKO負けでBLACK COMBATが1勝、山本はグローブを置くも……。日本で対抗戦第2弾も

2023/02/09 23:02
【DEEP×BLACK COMBAT】山本聖悟がキム・ジョンフンにTKO負けでBLACK COMBATが1勝、山本はグローブを置くも……。日本で対抗戦第2弾も

(C)DEEP/渡辺大希

 2023年2月4日(土)、韓国スウォンのスウォン・コンベンションセンターにて『Black Combat 5: Song of the Sword』として「BLACK COMBAT」と「DEEP」の5対5の対抗戦が開催された。

 BLACK COMBATは、ドラマチックな映像を駆使し、選手のバックボーンとキャラクターを際立たせ、YouTubeでそのストーリーを拡散させることで新たなファンの獲得に成功している韓国の新興MMAプロモーションだ。

 日本の「DEEP」は現王者2名と元王者、王座挑戦者を含む5選手を選抜。韓国「BLACK COMBAT」側は、今回の対抗戦に向けて各階級で4選手による選抜戦を行い、代表を決定して対抗戦に臨んだ。

 先鋒戦の女子アトム級では、現DEEPミクロ級&DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙緒里が、ホン・イェリンに3R、腕十字による一本勝ち。

▼先鋒戦 女子アトム級 5分3R
〇大島沙緒里(AACC)11勝3敗
[3R 0分59秒 腕十字]
×ホン・イェリン(DK Gym)4勝3敗

▼次鋒戦 ライト級 5分3R
〇大原樹里(KIBA マーシャルアーツクラブ)32勝18敗3分
[1R 4分39秒 KO]
×ユン・ダウォン(MMA Story)5勝5敗1分

 続く次鋒戦でも、現DEEPライト級王者の大原樹里が、フェザー級から挑戦したユン・ダウォンに1R KO勝ち。DEEPが2勝を挙げている。

この国で私に勝つことができる人はいません(ジョンフン)

 DEEP勢が勝ち越しに大手をかけるなか行われた中堅戦のバンタム級では、DEEPから山本聖悟が出場。キム・ミンウの兄でMMA4勝無敗ながら8年半ぶりの復帰戦となるキム・ジョンフンと対戦した。

 山本は、フライ級から2022年8月の前戦でバンタム級に転向。石司晃一と対戦し、ダウンの応酬から2Rに逆転KO負け。ROAD FCではキム・ソンオの韓国名でも戦っており、2022年5月のROADではフライ級でイ・ジュンヒョンと対戦し、ケージ際に詰められてのワンツーの右を浴びてKO負け。2021年3月のRIZIN以降、5連敗を喫している。

 試合は互いにグローブタッチから。1R、ともにオーソドックス構え。先に左ミドルはジョンフン。大きなワンツースリーから片足を取りに行くと、山本の右足に左足をかけてバック狙い。その頭にヒジを落とす山本は右で小手に巻く。ボディロックから前方に投げるジョンフンに、片手を着きながらも右の小手投げで背中を着かせる山本。

 しかしジョンフンはその勢いのままクラッチは外さず横に回して山本の上を取る。左で枕に巻き、ハーフから足を抜こうとするが、左で下から差した山本がブリッジでスイープ! ジョンフンの腕十字狙いを切ると、さらに下から足を手繰りレッスルアップするジョンフンは右足にしがみつく。そこに鉄槌を落とす山本。

 ジョンフンは腰に組み、左で差して金網に押し込み、山本の右足に左足を深くかけて右足と挟むと、ボディロックから再び前方への崩し。それを右で小手に巻いて潰す山本に、下のジョンフンはディープハーフから山本の右足を挟んだまま、左で差して両ヒザをマットに立てて、山本が立ち上がったところで足を刈り、押し倒して上を取る。

 山本に背中を着かせると、ハーフからパウンドへ。山本はまたも右で差してブリッジして2度目のスイープ。ジョンフンはの立ち際に頭を押さえてヒザ蹴りを入れるが浅い。体を入れ替えたジョンフンは四つからまたもボディロックで回して捨て身気味に投げて、頭を抜いて先に立ち上がり、山本の腰を抱いて押さえ込みに。

 しかしここは山本も右で小手に巻いて金網使い立ち上がり。その腰をボディロックして右足を右足にかけて前方に崩そうとするジョンフン。ここも山本は右で小手に巻いて投げるが、ボディロックを外さないジョンフンはその投げを利してローリングさせて上を取る。

 そして今度はすぐに右で差してニアマウントに。片足をガードに戻し潜ろうとする山本に、右で脇差し潜らせないジョンフンは左でパウンド。さらに右で腹にパウンドを連打! 山本のブリッジに合わせてまたいでマウントになるとバックマウントへ。両足で4の字ロックを組むと左右で手を入れ替え、リアネイキドチョーク狙いもゴング。

 大歓声に山本が先に立ち上がり両手を挙げて、観客を煽る。

 2R、先に左ミドルハイをガード上に当てるジョンフン。セコンドの芦澤竜誠は「左回り」と対オーソのセオリー通りではない形で声をかける。

 右のフェイントでいったんはジョンフンを下がらせる山本だが、圧力をかけ直すジョンフン。互いに右ストレートの強振は首の横をかすめるが、前に出ているジョンフンは続けて左から右フックをヒットさせると、左ストレートもヒット!

 ダウンした山本が亀になり頭を抱えたまま、右を被弾。山本は仰向けになって頭を守るも足は効かず。右の鉄槌を浴びるとレフェリーが間に入った。

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