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2023年1月21日(日本時間22日)、ブラジル・リオデジャネイロのジュネス・アリーナで『UFC 283: Teixeira vs. Hill』が開催される。
メインイベントでは、2022年12月11日の『UFC282』で行われたヤン・ブラホビッチvs.マゴメド・アンカラエフのライトヘビー級王座決定戦がドローに終わったため、グローヴァー・テイシェイラvs.ジャマール・ヒルで「王座決定戦」が行われることとなった。
この試合の見どころをWOWOW『UFC-究極格闘技-』解説者としても知られる“世界のTK”髙阪剛に語ってもらった。
ドローだったブラホビッチvs.アンカラエフを受けて新たにテイシェイラvs.ヒルで「王座決定戦」
――『UFC283』のメインイベントは、前回ブラホビッチvs.アンカラエフのライトヘビー級王座決定戦がドローに終わったことで、2大会連続、別カードであらためて王座決定戦が行われることとなりました。
「これは前代未聞ですよね。テイシェイラのほうは、もともと前王者のイリー・プロハースカが肩のケガで王座返上しなければ12月にタイトル挑戦の予定だったので、ある程度の準備はできていたんでしょうけど、ジャマール・ヒルもそういう話があったんですかね?」
――ヒルの方は、ブラホビッチvs.アンカラエフの判定がドローになった直後にUFCから電話がかかってきたらしいです。だからこそ『UFC282』試合後の記者会見で、すぐテイシェイラvs.ヒルが発表されたという。
「なるほど。突然、ビッグチャンスが転がり込んできたので、ジャマール・ヒルも“やるしかねえぞ”ってことで、敵地ブラジルに乗り込む決意をしたわけですね」
――ヒルは2022年2月にジョニー・ウォーカーを1ラウンドでKOした時から、タイトルマッチをアピールしていたので、チャンスを待っていたんでしょうね。
「そういう意味では今回ジャマール・ヒルは相当高いモチベーションで臨んでくるじゃないかと思うし、すごくいい状態のパフォーマンスを試合で出してくると思うんですよ。となるとこれ、テイシェイラはヤバいかもしれないですね」