世界を席巻するダゲスタンのイーグル軍団
自身の団体ではリングガールは不要と説くハビブだが、文化の違いがあることも理解しているため、リングガールとは別の理由で、今回のRIZIN公開計量の壇上に上がることは見送ることにしたのだという。
いずれにしてもハビブ・ヌルマゴメドフは初めて日本の地を訪れ、チームメイトのセコンドにつくことは確かだ。
2020年7月の父アブドゥルマナップ死去後にも、ハビブが率いる「イーグル軍団」のメンバーは、その遺志を継ぎ、世界のMMAで活躍している。
The combined fight record of team Khabib is absolutely bonkers 🤯 pic.twitter.com/EQ0EPHaYuL
— ESPN MMA (@espnmma) November 20, 2022
UFCでは2022年10月にライト級でイスラム・マカチェフ(※ONEの青木真也戦でイザガクマエフのセコンドについた)がシャーウス・オリヴェラを2R 肩固めに極めて世界王者に。11月のONEと同日に行われたBellatorでは、ウスマン・ヌルマゴメドフがパトリッキー・ピットブル・フレイレを判定で下し、Bellatorライト級王者となったばかり。
そのほかにもPFLではモヴィット・ハイブラエフがフェザー級2021優勝者となり、ACAでは“フロド”マゴメドラスル・ハスブラエフがフェザー級級王者に。BRAVE CFではハビブと幼馴染でアブドゥルマナップの指導を受けたエルダル・エルダロフがスーパーライト級王者としてバーレーンで活躍。
ウスマンの実兄で現UFCのウマル・ヌルマゴメドフ、アブバカル・ヌルマゴメドフもハビブの従兄弟で、UFC5勝2敗1分のズバイラ・ツフゴフ、PFLからBellator入りしたイスラム・マメドフ、そして、今回の大晦日では、RIZINとの対抗戦でBellator代表としてガジ・ラバダノフが出場する。
Bellator軍のキャプテンでなくとも、ハビブがRIZINでのガジの試合にどうアドバイスするのか。同じライト級のホベルト・サトシ・ソウザやAJ・マッキーの試合をどう見るか、など興味は尽きない。イザガクマエフやシャミール・ザブロフ(40勝7敗1分)を帯同しての日本入りは、この対抗戦にそれだけ重きを置いている証拠でもある。「先鋒戦」からリング上のみならず、セコンドも見逃せない対抗戦だ。