キックボクシング
レポート

【NKB】97戦目の藤原あらしが63勝目をKOで飾る、勇志がTAKERUを降す、アリスがフリー初戦を勝利で飾れず判定負け

2022/12/24 19:12
【NKB】97戦目の藤原あらしが63勝目をKOで飾る、勇志がTAKERUを降す、アリスがフリー初戦を勝利で飾れず判定負け

撮影/安村発

NKB日本キックボクシング連盟「2022 喝釆シリーズFINAL」
2022年12月24日(土)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第12試合)バンタム級 3分5R
○藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット)
KO 4R 2分02秒 ※3ノックダウン
×則武知宏(テツジム)


 藤原は全日本学生キックボクシング連盟バンタム級王者になると、大学卒業後の2002年1月に全日本キックでプロデビュー。2004年11月に全日本バンタム級王座を獲得すると、2005年には各団体の王者が集った55kg級最強決定トーナメント『MACH 55』で優勝。2007年10月には当時日本人トップ選手を総なめにして4年間無敗を誇ったワンロップに勝利。


 2009年9月にWPMF世界スーパーバンタム級王座を獲得、2010年9月にWBCムエタイ日本統一バンタム級王座を獲得。国内バンタム級で最強の座に君臨し、2014年10月と2015年4月にはルンピニースタジアム王座にも挑戦したが王座獲得ならず。左ミドルキックを軸に、右ストレートとヒジ打ち、そしてローキックでKO勝ちも多い。1月のNKNLではHIROYUKIにTKO負けを喫し、5月には麗也JSKとドロー。今回が97戦目となる43歳の大ベテラン。


 同じサウスポーの則武は2017年2月にデビューした岡山県出身の28歳で戦績は8勝(4KO)6敗2分。


 1R、前に出る藤原に則武は左ミドル、左ストレート。藤原は組み付いて転倒させる。藤原は左ローを蹴るが打撃が少なめで、組み付いては則武を転倒させていく。


 2Rも同様に前へ出る藤原が左ローを蹴り、組み付くとねじ伏せて転倒させる。則武は左ボディをヒットさせ、藤原が組んでくるところへ左フックを合わせる。徹底した左ローで則武はバランスを崩し始めた。


 3R、藤原は左ローを連打。則武は右ミドルを蹴るが組まれて組み倒される。離れると左ローでダメージを与えていき、組むとヒザも蹴る藤原。首相撲からのヒザが連打で突き刺さる。首相撲からヒザ、そして投げと削っていく藤原。投げられた則武は立つのがしんどそうだ。


 4R、則武はパンチで反撃しようとするが、藤原が左ローと首相撲でのヒザ蹴り連打。藤原は首相撲からの右ヒジでダウンを奪うと、ジャブの連打からヒザを突き刺し、首相撲で引き倒すと則武は立てずにダウン。そして最後は藤原が首相撲からのヒザ蹴りを連打でボディへ突き刺し、最後のダウンを奪ってKO勝ち。


 63勝目をKOで飾った藤原は「NKBがもっと盛り上がるために自分も頑張りたいと思います。NKB最高!」とマイクで叫んだ。

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