(C)RIZIN FF/Bellator
2022年12月31日の『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)で行われる「RIZIN vs. Bellator 5対5 全面対抗戦」に向け、両団体が火花を散らしている。
『Bellator 288』で元RIZINのワジム・ネムコフが、元UFCのコーリー・アンダーソンを判定で退け、ライトヘビー級ワールドGP優勝&3度目の王座防衛に成功した夜、コーカー代表は、大晦日のRIZINとの対抗戦について、記者団に「全勝」を宣言した。
RIZIN榊原信行CEOとの対抗戦が決定した経緯を問われたコーカー代表は、「半年程前に榊原氏との対談で、彼がその話を提示してきた。私は『ウチの中堅を何人か連れて行ったらいいのか?』と訊くと、彼は『いや、一番強い選手たちとの対抗戦がしたい』と言ったんだ。私は心の中で“正気か?”と思ったよ。彼は『ああ、それが武士道だ。それが戦士だ』と言うので、私は『OK』と言った」と、榊原CEOがトップ同士の対抗戦を望んだことを語る。
そして、「『ならば、AJ(マッキー)、(パトリシオ)ピットブル、他の“キラー”たちを何人か連れて行くから準備しておいた方がいいい』と言った。榊原は『連れて来い、連れて来い』といった感じだった。私は『彼らはかなり手強いから甘く見ない方がいいぞ』と言ったんだ」と、現役王者や王者クラスのメンバーで乗り込むことを決めたいきさつを語った。
そんななかでコーカー代表は、5人の選手を選抜。そして、RIZINが迎え撃つリストも確認した。
◆「RIZIN vs. Bellator 5対5 全面対抗戦」
※RIZINルール・リングを使用
▼ライト級 5分3R
ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)現RIZINライト級王者
AJ・マッキー(米国)前Bellator世界フェザー級王者
▼フェザー級 5分3R
クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)現RIZINフェザー級王者
パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)現Bellator世界フェザー級王者
▼フライ級 5分3R
扇久保博正(パラエストラ松戸)RIZINバンタム級JAPAN GP 2021優勝
堀口恭司(アメリカントップチーム)現RIZN&元Bellator世界バンタム級王者
▼バンタム級 5分3R
キム・スーチョル(韓国)現ROAD FCフェザー級王者
フアン・アーチュレッタ(米国)元Bellator世界バンタム級王者
▼ライト級 5分3R
武田光司(BRAVE)元DEEPライト級王者
ガジ・ラバダノフ(ロシア)元Eagle FCライト級王者
コーカー代表は言う。
「『甘く見ない方がいい』と榊原に言ったが、実際に彼らの選手達を調べてみると“コイツらなかなか強いな。ナメてたらマズい”と思ったよ。もしウチの選手たちがこの試合を軽く考えていたら大変なことになる。真剣に受け止めて、戦いに行けば状況は変わるだろう。私は選手たちに『早めに日本に行ってくれ。ホテル代も出す』と言っている。RIZIN側がアテンドする試合4日前ではなく、試合の10日前とか14日前には着いてるようにしたい」
実際、本誌の取材に、ハビブ・ヌルマゴメドフの盟友ガジ・ラバダノフは、武田との試合に向け、まず3週間前にタイで調整を行い、試合10日前に日本入りすることを明かしている。同様に、ほか選手も日本での練習環境確保に着手しており、アーチュレッタは10月の会見来日時に、NEVER QUITで、かつてBellatorに参戦したISAOやBellator入りした菊入正行らと練習。パトリシオもすでにRIZINルールでの練習に取り組み、日本での練習場所を打診している。