MMA
インタビュー

【RIZIN】「クレベルと対戦するパトリシオはRIZINルールで毎日練習している」兄パトリッキーも来日へ──BellatorファイターはRIZINとのクロスプロモーションをどう見ているか?

2022/11/20 19:11
 2022年12月31日の『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)で決定した「RIZIN vs. Bellator 5対5 全面対抗戦」。この対抗戦を機に、今後、王者クラスが団体の枠を超えて、双方のリング・ケージで戦う機会が増えるという。  スコット・コーカーBellator代表は、『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』前のインタビューで、「クロスプロモーションについては、2023年はBellatorの番だ。大晦日になるとは限らないが、トップ選手同士の対決になる。試合はケージで行い、Bellatorのルールで行う。開催地はハワイがいいと思っている。双方の中間地点だから」と、vs.RIZINの第2弾は、2023年にハワイでの開催を予定していることを明かしている。  果たしてBellatorファイターたちは、このクロスプロモーションをどう見ているのか。『Bellator 288』出場選手たちに聞くと、今回の大晦日大会に帯同するパトリッキー含め、大乗り気な選手たちの言葉が並んだ。 ◆パトリッキー・フレイレ(前Bellatorライト級王者)「大晦日にパトリシオのセコンドとして日本へ行く」 「すでに自分は経験しているし(※2019年大晦日にルイス・グスタボ、トフィック・ムサエフと対戦)、素晴らしいことだ。(大晦日に日本で弟パトリシオの試合のコーナーにつく?)200パーセント。日本の人たちにも、毎日すごい聞かれるんだよ(笑)。『来るの?』って。俺たち兄弟は、お互いの試合を常に互いのコーナーで支え合っているんだ」 ◆アーチー・コルガン(Bellatorライト級3連勝、MMA6戦全勝)「ボクシングのように、WBCのチャンピオンがいてWBOやIBFも持ってる選手がいていい」 「すごいことだと思う。Eagle FCともそういう話をしていたけど。(大晦日RIZINに参戦する)パトリシオ・ピットブルと今週ずっとトレーニングしていたんだけど、あの人ずっとPRIDEルールっぽいトレーニングをしててさ、グラウンド状態での蹴りだろ、あとサッカー・キックとか。クロスプロモーションという形で、MMAの中に完全なコミュニティを作るっていう構想って、つまりMMAの内側にある単なるプロモーションではないところがすごくいいと思った。ボクシングのように、WBCのチャンピオンがいてWBOやIBFも持ってて、みたいな。MMAの間で仲間意識を育んでいるのは素晴らしいことだと思うし、率先してこういうことをやるのもいいよね。(パトリシオの練習を見て自分もそういうルールセットでやってみたいと?)いや、たぶんないだろうけど、もしそうなったらというか、そういうルールの団体で戦うことになったら、まあしょうがないというかやってみたいとは思う。でも今自分はこの(Bellatorの)ルールセットで十分、クールだと思ってやってるよ」 ◆コーリー・アンダーソン(ライトヘビー級1位)「団体同士で最強を決めたその先に、最強のファイターを決めるタイトルがあるのもいい」 「うん、このアイデアは好きだ。たとえるならMMAのトレーニングになる。ほかの土地を訪ねた時にそこの最高のジムへ行くように、一緒に研鑽を積めると考えると両団体にとって有益だと思う。BellatorとUFCがクロスプロモーションを行うのもいいだろう。みんなにとっていいことだと思う。誰もがみんなとやれるチャンスも生まれるし、いつも話題になっているようなファイターではなく、いろいろなファイターに触れてもらうこともできる。誰もが一つのプロモーションに縛られてるけど、プロモーションは協力し合えるはずだ。団体同士で最強を決めたその先に、さらに最強の団体と最強のファイターを決めるタイトルがあるっていうのもいいと思うんだよ。ま、こういうことを嫌がる組織を俺は知っているけどな(笑)」 ◆タイレル・フォーチュン(ヘビー級5位)「こういう機会がなかったら戦うことのなかった相手と戦うのは興味深い」 「すごくビューティフルなことだと思う。そういうことが年に1、2度とかあったら、双方にとって素晴らしいことだと思うし、新しいファイターを知る機会も増えるし、ファイターにとっても新しい機会を得ることができる。こういう機会がなかったら戦うことのなかった相手と戦うということになるわけだから興味深い、どういうことになるのか、楽しみにしてる」 ◆ローマン・ファラルド(ウェルター級10位)「MMAの文化も根付ている日本で戦いたい」 「すごいことだし、とてもいいことだと思う。従兄弟と話していたのだけど、向こうの日本ファンはすごいだろ、MMAの文化も根付いていて、だからそんな機会を与えてもらえるなら喜んで向こうで試合したいって思う、夢見ているよ」 ◆サリバン・コーリー(ライトヘビー級10位)「今回は両団体にとってテストだと思っている」 「すごいと思った。やらない手はないよね。今回は両団体にとってテストだと思っていて、つまり他の団体と一緒にやっていくことがうまくいくかどうかという点で、かなり大きいことだと思っている。あくまでビジネスであると考えれば、ベネフィット(効果・利益)のないことはできないけれど、これは機能すると思ってる。ファンにとってもファイターにとっても。今、競争レベルで言うとUFC以外の団体がすごく盛り上がってきていると思っていて、それは素晴らしいことだと思ってるし、一方でライト層のファンでMMAをよく知らないこともあると思うから、そういう意味で、人の興味をひくことができれば、このスポーツにとってすごく大きな意味を持つよね」
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