佐々木「自分の全てをぶつけたい」
今回はベテランの佐々木信治との対戦だが、冒頭で「やりたい選手がたくさんいる」と語った、その具体的な名前も問われ、「矢地さんとやりたいですね、本当は」と矢地祐介の名前を挙げている。
その言葉に矢地のアンサーは、「時が来たら。以上です」と、笑顔で答えるのみ。自身のYouTubeでは、9月大会で最初に決まりかけた日本人選手を「メリットはないが、盛り上がるような相手。選手本人は出たいと言っている」とし、『超RIZIN』というスペシャルなイベントだからこそ、ライト級で戦うことを承諾したため、次の大会では「無し」だと語っていたが、宇佐美もその候補だったか。
今回、宇佐美と対戦する42歳の佐々木は、元第修斗環太平洋ウェルター級王者。修斗、PANCRSE、DEEPを経て、韓国ROAD FCにも参戦。2021年2月に約3年ぶりに復帰し、GLADIATORで植田豊に1R TKO勝ち。同年12月には修斗「闘裸男」でジョナサン・ヴァレスに判定勝ちで2連勝中。RIZINには2016年4月のダロン・クルックシャンク戦以来の出場となる。
佐々木は主催者を通じて「『RIZIN.1』に出場してから戻ってくるのに6年半もかかりましたが、やっと戻ってきれました。その間に海外でタイトルマッチを経験したり命に関わる大きなけがを負って長く競技から離れていたりと選手として本当に色々ありました。その間もずっとここに戻って来る事を願っていたので、当日は自分の全てをぶつけたいと思います」とコメントを残している。
「ずっとやることは変わらない」というストライカーの宇佐美は、いかに相手の組みを切って得意な打撃を当てるか。強いグラップリングを軸に、MMAの際の打撃でのKO勝ちも多い佐々木は、20歳差を越えて、ベテランの意地と引き出しの多さを見せるか。