▼第11試合 フェザー級 5分2R
○中川皓貴(総合格闘技道場Reliable)
[判定3-0]
×島村 裕(宇留野道場)
“グラジの寝業師”中川は柔道出身でMMA8勝3敗。2022年2月の「RIZIN TRIGGER 2nd」でGRACHANの小島勝志を相手に、スタンドで左ミドルを当て、内股からの投げ、ダブルレッグテイクダウンでトップから攻めて判定勝ち。
2022年6月の前戦ではBRAVEの原口央にテイクダウンを許すも、2Rにフックガードからスイープし、マウントを奪いかけるなど応戦し、スプリット判定負け。接戦を落としたが、寝技の強さを見せている。
対する島村も国際武道大の柔道部出身。必殺技ローリングサンダーを武器に、2018年5月からZSTで4勝1分と快進撃。2019年7月にはキャリア3戦目の透暉鷹に判定勝ちし、2020年11月には高須将太にもTKO勝ちしたが、2021年12月に小森真誉の首相撲ヒザとケージレスリングに判定負けで連勝がストップ。しかし、2022年6月の「GLADIATOR 018」で天草ストロンガー四郎に1R 払い腰テイクダウンからの腕十字を極めて再起を飾っている。
ともに組み技ベースの戦いで勝負を決めるのは、スタンドか、極めの強さか。タイトルをモノにするためには互いに負けられない一戦となる。
1R、サウスポー構えの島村の詰め、オーソドックス構えの中川はステップを踏んで距離を取る。島村は右ロー。左に回った中川は左前蹴りを当て、右ストレートを突く。
慎重な両者に「注意」後、詰める島村は左インローをヒット。中川は右前蹴り。その蹴り足を掴んだ島村が左で差して金網へ。金網背にオーバーフックする中川。膠着でブレーク。
右ストレートで飛び込む中川。島村は左インロー。右三日月蹴りを当てる中川は左ジャブもヒット! 島村はその入りに打ち下ろしの左を狙い、左インローを当てる。スタンドのみの初回。
2R、島村が左前蹴りを当てて、左インローも。しかし、さらに左ローを放った時に中川も右を狙って前に。足を滑らせた島村は下になる。
そのままサイドを奪う中川は、右ヒジを顔面に落とすと、上体を起こして足を手繰る島村の首を正面から三角にとらえようとする。
それを外して立ち上がる島村は、ボディロックで押し込み。倒されず金網背にオーバーフックする中川。ともに細かいヒザを突きながら、押し込む島村がボディロックのまま後方に投げ!
すぐさま立ち上がる中川に、ボディロックのまま押し込みヒザは島村。左で差して体を入れ替えた中川は小外で島村尻餅を着かせるが、島村もすぐに立ち上がり。
なおもボディロックは今度は中川。いったん崩すも投げられない島村が払い腰狙いも中川も投げられず。2R、中盤は島村も後半に再び中川がコントロール。
判定3-0で勝利した中川は、「いい試合内容ではなかったですけど、櫻井代表、そろそろタイトルマッチ、どうでしょうか」と、原口央(BRAVE)が持つフェザー級王座への挑戦をアピール。櫻井代表は「伝えておきます」と答えた。