▼第6試合 SB日本ライト級(62.5kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級1位、元SB日本スーパーフェザー級王者)
判定0-3 ※28-30、28-30、27-30
〇町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者)
町田は54戦のキャリアを持ち、WPMF世界スーパーフェザー級王座、所属するINNOVATIONのスーパーフェザー級王座など計5つのタイトルを獲得してきた日本トップクラスの実力者。近年はKNOCK OUTを主戦場として活躍し、2017年12月には大月晴明を右ハイキックでKOしている。
元々はプロレスラー志望ということもあり、数々のオリジナル必殺技を開発。SBルール対応にも自信を見せているという。5月23日には第一子が生まれ、父となった町田は自身のSNSで「俺の名前は町田光。実は次なる挑戦はシュートボクシングなんだ。投げて、極めて、絞めてもOKのルール。まさに立ち技の食べ放題だね」と、新たな挑戦にやる気満々。
迎え撃つ村田は保持していたSB日本スーパーフェザー級王座を返上し、昨年9月にSB日本ライト級王座決定戦で西岡蓮太と対戦。7Rに及ぶ大接戦の末に敗れたが、11月の前口太尊戦、今年1月のヒンチャイ・オー.センスックジム戦、4月のマサ佐藤戦といった強豪との一戦を次々とクリアーし、現在三連勝中。ボクシングトレーニングでパンチに磨きをかけている。
1R、強い左ローで攻めていくのは町田。村田はパンチを合わせようとしてか待ちのスタイル。町田がさっそく居合パンチの構えを見せると村田も同じ構えをして場内がどっと沸く。町田の蹴りに後手に回る村田だが、終盤には左右ストレート連打を繰り出した。
2Rも右ローと左ミドルでリズムよく攻めていく町田。村田が首投げにいこうとしたところで、町田は見事なバックドロップを決めてシュートポイント2点を奪う。その後も組み付くとパワーでねじ伏せる町田。コーナーへ追い詰めると両足で村田の身体を登るようにして、脳天へヒジを打ち込む構えを見せる。前へ出て攻める町田を村田がフロントチョークに捕らえるが、同体で倒れてしまいこれは極まらず。
3R、パンチの連打で前へ出てフックを当てる町田に村田も右ストレートで対抗。町田は左右ボディと左右顔面へのフック連打。町田は組み付いて村田を投げ崩す。縦横無尽に動き回る町田に観客も歓声を送り、終了と同時に町田は勝利を確信したガッツポーズ。判定はその通り、町田の勝利となった。
▼第5試合 63.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×上田一哉(シーザージム新小岩/SB日本スーパーフェザー級1位)
KO 延長R2分53秒 ※右フック
〇北井智大(チームドラゴン/RISEライト級2位)
北井はチームドラゴンのニューリーダーとしてRISEを中心に活躍し、現在RISEライト級2位。激闘男と呼ばれるにふさわしく毎回打ち合い上等のアグレッシブファイトを仕掛けて会場を沸かせている。
対する上田は主にSB浅草花やしき大会でキャリアを重ねてきた、成長著しい18歳。右ミドルを主体としたアグレッシブファイトを仕掛けて相手を削っていく。昨年9月のSB日本スーパーフェザー級王座決定戦で深田一樹に敗れ、念願のベルト獲得ならず。他団体のトップランカー撃破で勢いを付け、再びタイトル挑戦の機会を虎視眈々と狙う。
1R、上田は徹底的に右ローを蹴っていき、北井が接近すると首相撲からのヒザ蹴りで圧倒。離れ際に右フックを入れ、再び首相撲からのヒザ蹴りで北井は防戦一方に。
2Rも首相撲&ヒザ蹴りで攻めまくる上田。首投げを狙った北井のバックを奪ってのジャーマンも狙う。上田は前蹴りでボディを攻めるが、パンチの打ち合いになると北井が左フックをヒットさせる。左フック、右フックで連続してクリーンヒットを奪った北井は一気にラッシュ。上田は一転してピンチに。パンチで猛然と攻め、コーナーへ追い込む北井に上田は首相撲で耐える。
3Rも前に出てパンチを放つ北井に上田は首相撲からのヒザ蹴りで応戦。離れて北井、組んで上田という展開が続く。北井は倒そうと右ストレート、左右フックで猛攻を仕掛けるが上田も一歩も譲らない。
本戦の判定は三者とも29-29でドロー、延長戦へ突入する。
左フックでのKOを狙う北井に上田は蹴りで対抗。投げは北井がしがみついて防ぐ。首相撲に持ち込む上田だが、疲れからかロックが甘く、ヒザも上がらない。そしてついに右フックで北井がダウンを奪う。北井はカモンゼスチャーで挑発し、矢のような右ストレートをクリーンヒット。連打の右でまたしてもダウンを奪い、執念のKO勝ちを収めた。
▼第4試合 SB日本ヘビー級 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×斐也(チームドラゴン)
判定0-3 ※27-28、27-28、26-28
〇山田二世(IRON Boxing Gym)
1R、山田が思い切り振りかぶっての右フックで場内をどよめかせる。斐也は細かい連打からヒザ蹴り。斐也は飛び上がってのミドルキックを見せ、左ボディブロー。斐也もパンチを繰り出すが、山田の大きな音がするパンチや蹴りに場内のどよめきが止まらない。
2R、パンチの連打で追いかけてきた斐也から首投げでシュートポイントを奪う山田。さらにフロントチョークでキャッチポイントも奪う。山田は細かい左右フック連打からヒザ蹴り。斐也は左ハイキックからの右フックで反撃。斐也が左右フックを連打して山田をコーナーへ追い込んだところでラウンド終了となった。
3R、疲れの見える両者。ここで斐也が右ローを連打する。細かくパンチを打つ山田に斐也の右ローが重く決まるが、山田は組み付くと首投げでシュートポイントを追加。終了間際、斐也がヘッドロックで首を絞めあげてキャッチポイントを奪い返したが、判定で山田の勝利となった。
▼第3試合 68.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇村田義光(シーザージム)
KO 2R1分15秒 ※右バックハンドブロー
×鳥居 剛(夕月堂本舗)
1R、サウスポーの村田は左ミドルと左ヒザ、鳥居はパンチで応戦する。左の強い蹴りをどんどん出していく村田。パンチでもボディを攻める。鳥居はパンチを合わせに行く。
2R、首相撲からのヒザ蹴りに来た村田を、鳥居が意表を突く首投げもシュートならず。村田は右ローから至近距離での右バックハンドブロー。これが見事に決まり、村田が一発KO勝ちを飾った。