シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人が中島弘貴をKO! 笠原弘希が内藤大樹を再延長戦で破り世代交代、笠原友希は小笠原瑛作を流血TKO葬する大番狂わせ

2019/06/23 19:06

▼第8試合 63.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇西岡蓮太(龍生塾/SB日本ライト級王者)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
×増井侑輝(真樹ジムAICHI/MA日本ライト級4位)


 西岡は20歳になったばかりのSB関西期待の新星。昨年11月にはあの大月晴明に勝利、前回4月大会ではKNOCK OUT王者・不可思に圧勝するアップセットを起こしている。現在4連勝と勢いに乗る西岡がSB王者の強さを見せつけるか。


 SB初参戦となる増井は、多くのタイ人トレーナーを抱えている真樹ジムAICHIでムエタイテクニックを学び、左ミドルを得意とする25歳。これまでにJ-NETWORKでタイトルに挑戦した実績があるほか、常に複数団体のトップコンテンダーとして活躍し、2017年12月にDEEP☆KICK63kg級王者決定戦で西岡から2度ダウンを奪った敦YAMATOに完勝した戦績を持つ。勝っても負けてもKO決着の多い激闘ファイターがSB初戦で現王者狩りなるか。


 1R、サウスポーの増井は左ミドル、西岡は軸足に右ローを合わせていく。ジャブでプレッシャーをかけていく増井。西岡は左オーバーハンドから右アッパーを放つ。


 2R、増井のジャブと左ミドルにコーナーへ追い詰められたかに見えた西岡が、左フックでダウンを奪う。逆にコーナーへ詰める西岡が矢のような左ストレートをヒット。西岡は増井の左ミドルをキャッチしての返しを多く見せる。左オーバーハンドを意識させての右のパンチもよく増井を捉えた。


 3R、増井は左ミドルと左ローで前へ出ていき、左ヒザを突き刺す。動き回る西岡はコーナーへ詰められても頭を振って増井のパンチをかわしてパンチを打つ。増井もワンツーをヒットさせ、西岡が右ストレートを打ち返す。パンチで前へ出る増井に西岡は右ストレートと左フックをヒットさせ、終盤には左ボディブロー。最後まで倒しに行った増井だったが、西岡が反撃を許さず判定勝ちした。

▼第7試合 56.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
〇笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級1位)
TKO 3R46秒 ※ヒジによるカット→レフェリーストップ
●小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/WPMF世界スーパーバンタム級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)


 小笠原は4月大会に続いての連続参戦。レベルスやKNOCK OUTのトップで活躍してきた小笠原は前回大会でのシュートボクシングvsレベルス対抗戦でSBのリングに初出場。以前からSB参戦を熱望していたというだけあって、SBの象徴であるロングスパッツを着用してSB日本スーパーバンタム級王者・植山征紀との試合に臨むと、得意のローだけでなく積極的に投げ技、立ち関節技も狙いSBルールへの対応力も見せてフルマークの判定勝ちを収めた。


 SB王座にも狙いを定める小笠原の侵略を止めんと立ちはだかったのは笠原。現役高校生ながらハイレベルなテクニックを持ち、プロデビュー以降10戦全勝をマーク。昨年11月、SB日本スーパーバンタム級王座決定戦で植山に3RTKO負けを喫し初黒星を喫したが、4月大会で新鋭・手塚翔太を相手に1RKOの圧勝劇を見せて完全復活をアピールした。


 1R、サウスポー同士。お互いに蹴りを放ち、笠原は鋭い顔面前蹴り。小笠原は左ミドルと右ロー。笠原が首相撲から見事バックドロップを決めてシュートポイント2点を奪う。小笠原は失点を取り戻そうと打ち合いを仕掛け、右フックの相打ちで笠原がダウン気味に倒れるがノーカウント。打ち合いを仕掛ける小笠原が強打とヒジ打ち。


 2R、小笠原は徹底して左ローを蹴り、笠原の蹴り足をキャッチしてマットに叩きつける。笠原も右フックで応戦し、打ち合いになる。小笠原のヒジで笠原は左目下から流血。笠原もヒジを振り落としてのボディブロー、顔面前蹴り。小笠原は組み付くとヒジ打ちを見舞い、打ち合いでは右フックをヒットさせる。パンチで前へ出る笠原に小笠原は左ローを狙い撃ち。ここで笠原の出血がひどくなり2度目のドクターチェック。再開後、小笠原は左ローから組み付いての投げを狙った。


 3R、打ち合いを仕掛ける小笠原だが、左フックを打とうしたところへ笠原の左ヒジがヒットして頭部から大出血。笠原が小笠原のローをキャッチして左ストレート、小笠原が転倒したところでドクターチェックが入る。そしてここでストップ。


 笠原が国内55kg級トップの小笠原を破るという大番狂わせを演じた。

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