GLORY世界王者ペットパノムルンとのリベンジマッチに臨む原口(C)RISE
2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪『RISE WORLD SERIES 2022 OSAKA』にて、GLORY世界フェザー級(-65kg)王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)とRISE世界スーパーライト級(-65kg)王座決定戦3分5R無制限延長Rを争う原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が、9日(火)大阪の所属ジムにて公開練習を行った。
原口はいつも通り、シャドーとサンドバッグ打ちで一人での公開練習を実施。「シャドーとかでは基本的にペット選手を意識していますね」と、相手を想定して動いたとする。
今回は9カ月ぶりの再戦となり、「ファイターとしての成長度合いとかは、ペット選手は行ききっていると思うんですよね。あれがもう最高やと思うんですよ。あれから成長していくことはあまりないと思うので。でも僕はこの9カ月でかなり気持ち的にもファイターとしても強くなりましたし、存在は凄い絶対王者ですけれど、僕の気持ちは前回よりも大きく見すぎていない感じはしますね。凄い王者なのでしっかり胸を借りて戦おうと思っています」と、自分の方が成長している実感があるとした。
その自信は6月19日の『THE MATCH 2022』でK-1の山崎秀晃をKOしたところからくるものなのかと聞かれると、「それが一番大きいかな。(4月の)ロンペットの時は自分との勝負やったので勝って当たり前というか。あの時はファイトスタイルも粗いような感じで気持ちを全面的に出すようなスタイルだったけれど、6月は初めてパンチで吹っ飛ばされるかもしれへんというか、いろいろな恐怖と戦いながら、その中で自分のことをしっかりしたら勝てるやろうって自信の中で勝てたので、4月・6月でだいぶいろいろなことに対して成長しましたね」と答える。
「ここまで正直(020年10月の)DoAトーナメントからあまり成長できひんと思っとったけれど、まだ成長できんねんなって自分でも実感してるくらいかなり成長していますね」と、ペットパノムルン戦で18連勝(1引き分けを挟む)がストップしたことで、逆に成長することが出来たとした。
その山崎からは「普通に『心から応援しています、頑張って』というのはもらいましたね」と激励のメッセージを受け取ったそうだ。「自信にはなりましたね。僕がデビューする何年も前からK-1で日本トップでやっていたし、そういう人に真っ向勝負で勝てた日本人ってあまりいてないのでそこは自信になりました」
前回の敗戦は「勝ちたい思いがあまりなかった…もちろんあったけれど、出てこなかったですね。やられたくないとか怪我したくないとかKOだけはされたくないとか、そういう想いの方が強かったので。勝ちたいよりも、そういう心配ばかりしていたので。そことの違いですね」と勝ちたい気持ちが弱かったとし、「今は180度違います。だからペット選手もビックリすると思う」と、今回は全くの別人のようだという。
その気持ちの弱さを克服するために、どんなことをしたのかとの質問には「それはロンペットの時にだいぶ練習量も変わったし、練習量でだいぶ気持ちも変わります。昔、天心君に質問したことがあって『試合前は怖くない?』って聞いたんですけれど、『怖いけれど練習量でカバーしていく』と教えてくれたんですよね。その言葉を信じて練習をしっかりすれば、自然と気持ちがついてきたって感じですね。しんどい時は自分がベルトを獲っている姿とか、スポンサーに自分が勝ったぞと報告しているシーンとかいろいろなことを想像してやっていますね」と、那須川天心からのアドバイスで変わった練習量だと答えた。
今回の再戦には那須川天心以来となるRISEの世界タイトルが懸かった試合となるが、「ベルトのことはいつも考えていないし、もちろんファイターとしてベルトは欲しいけれど、そこじゃなくてリベンジマッチで再戦を向こうも受けてくれたし、そこは深く考えずに感謝も込めてしっかりとぶちのめしたいと思っていますね」と、タイトルが欲しいというよりもリベンジしたいとの気持ちの方が大きいとする。