(C)ゴング格闘技
KikuNiku presents Fighting NEXUS vol.28 速報
2022年8月7日(日)GENスポーツパレス
※詳報と写真は随時追加
▼第9試合 ダブルメインイベント第2試合 KikuNiku presents Fighting NEXUS バンタム級タイトルマッチ 5分2R(延長1R)
〇河村泰博(和術慧舟會AKZA)王者
[2R 2分14秒 ダースチョーク]
×須藤拓真(X-TREME EBINA)挑戦者
※河村が王座防衛
バンタム級王座戦(5分2R・延長1R)として、王者・河村泰博(和術慧舟會AKZA)に、須藤拓真(X-TREME EBINA)が挑戦する。当初、2月大会で予定されていたこのカードは、新型コロナウィルスの影響で延期となっていた。
河村はPANCRASE 、ZST等、数々の国内プロモーション渡り歩き、FightingNEXUSで開花。2021年7月に渡部修斗が返上したバンタム級の王座決定戦で福島啓太を得意の寝技地獄に引き込み、2R 三角絞めで一本勝ち。タイトルを獲得した。
その後、2021年11月の「VTJ 2021」で佐藤将光に挑むも、引き込みを潰されて、バックマウントからのパウンドで1R TKO負け。4月29日のPANCRASEで高城光弘戦が決まっていたが、対戦相手の負傷で中止となっていた。VJT以来、9カ月振りの実戦で、王者の強さを見せることが出来るか。
挑戦者の須藤拓真は、MMA6勝無敗。うち 5勝を足関節で極めている“レッグハンター”だ。2020年2月の「Fighting NEXUS」での谷育磨戦でのヒザ十字により一本勝ちでプロMMAデビュー。その後、大谷啓元、大越崇弘にも一本勝ちし、2021年10月の「Road to ONE: 5th」では、南風原吉良斗をヒザ十字葬。
2021年11月3日のプログラップリング『UNRIVALED 1』でも北田俊亮をヒールフックで極め、2021年12月の『Fighting NEXUS』では森山壱政の打撃にピンチになりながらも下からの内ヒールフックを極めて5連勝。
2021年9月の全日本ノーギ・エキスパート・フェザー級でも優勝、紫帯で黒帯を撃破するなど、柔術、グラップリング、MMAを並行して戦っている。キック歴4年の経歴も持つ。
2022年4月には『RIZIN TRIGGER 3rd』で渡部修斗と対戦。ヒールフック、ヒザ十字と攻め込み、極め切ることはできなかったもののスプリット判定で渡部との接戦を勝利している。互いに攻略方法も見えた前戦を経て、両者はどんな試合運びをするか。
1R、キック経験もある須藤は右ロー、左ミドルから。その右ローに左ストレートを合わせる河村。須藤はケージを蹴っての三角蹴りで牽制。右でオーバーフックし、左手で河村の頭を抱えて組む須藤はジャンピングガードしギロチンで引き込み。
すぐに頭を抜く河村に、須藤は下から河村の左足をすくいに。左足を後方に飛ばす河村に、須藤は右足を手繰り、右足に外に三角に組んでの内ヒールの足関節狙い。
ヒザを抜く河村が背中を見せたところで上になりボディロックで寝かせてマウントを奪いパウンド、ヒジ。さらにバックマウント、ボディトライアングルで足を組み背後からパウンド、リアネイキドチョーク狙いも凌ぐ河村。須藤は脇差しサイドに移行し、右ヒジを頭に落とすもブザー。
2R、左ミドルを放つ須藤は右フックも。その内側を左ストレートで突く河村。組まれても構わない須藤は右ヒジで飛び込み、右のバックヒジも繰り出す。右の打撃の動きからダブルレッグで引き込み後転の須藤。
ダブルガードから左足を掴んだ須藤に、その首を抱えてがぶる河村は、ハーフにからまれた足を抜き、からもうとする須藤の右足を手で送り、パスからヒザを立てて足を抱えてきた須藤に二の腕で組んでダースチョーク!
須藤はアナコンダの形で巻き込み、足を振って内側に回転して上になると、ヒザを立てて凌ぐ須藤を再びがぶりから寝かせて腕を絞める。
仰向けになり動けず、手の力が抜けた須藤の顔を見たレフェリーがストップ(※須藤は試合後、「レフェリーは絶対だけど、落ちてもいないしタップもしていない」とツイートしている)。
試合後、河村は「結構やられていたようなんですけど、やらせてたんで全然、想定内です。正直、RIZIN出たいんですけど、みんな“1分間”で満足してて、俺は本気で格闘技をやってるんで、フェザー級で山本空良選手がRIZINでやってますけど、みんなRIZIN出ると言ってつまんないんで、俺は俺のやり方で盛り上げたい。ちょっとバンタム級とフェザー級のチャンピオン、どっちが強いか勝負しましょうよ」と、11月7日の後楽園大会での二階級挑戦をぶち上げた。