ダブルメイン第2試合は攻撃力のある羅向が勝次を3度ダウンさせて初回KO勝ち
新日本キックボクシング協会『MAGNUM 56』
2022年7月24日(日)東京・後楽園ホール
▼スペシャルメインイベント2(第12試合) 63.5kg契約 3分3R
×勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級王者)
KO 1R 2分44秒 ※3ノックダウン
〇羅向(ZERO/NJKFライト級1位 WMCライト級王者)
勝次は2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、1回戦の不可思戦、準決勝の前口太尊戦といずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。前戦は5月の『NO KICK NO LIFE』で橋本悟に5RでTKO勝ちしている。戦績は34勝(15KO)10敗8分で35歳のベテラン。
羅向はNJKFのランカー(現ライト級1位)で10勝(6KO)2敗1分と攻撃力が高い。「自分は頭のネジがぶっ飛んでる選手」と自ら言い、2020年11月には元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・琢磨からダウンを奪って勝利、2021年9月には川原龍弥に初回KO勝ちしてWMC日本ライト級王座に就いた21歳のサウスポー。
1R開始と同時に右ストレートで奇襲攻撃を仕掛ける勝次。サウスポーの羅向は勝次が右ロー&ミドルを蹴ってくるとそこにフックを合わせに行く。勝次の攻撃が出るたびにそこへしっかりリターンする羅向。ボディを狙った勝次に羅向の右フックが入り、勝次はダウン気味にスリップ。
その後も右フックと左ストレートを被弾する勝次は下がる。パンチで前へ出る羅向に勝次は右ストレートを打ち返すが、打ち合いでも羅向のパンチをもらってしまい、左ストレートで吹っ飛ぶようなダウンを喫する。
勝次をロープに詰めて連打を見舞う羅向が左右フックで2度目のダウンを追加、最後も羅向が襲い掛かり、左アッパーで崩れたところに右フックを追撃して3度目のダウンを奪った。圧倒的なKO勝ちを奪った羅向はリング上で大喜び。場内も壮絶なKOに騒然となった。