(C)Lucas Noonan/BELLATOR MMA
2022年7月22日(日本時間23日朝7時30分からU-NEXT配信)、米国ワシントン州タコマのエメラルドクィーン・カジノ&ホテルにて『Bellator 283』が開催される。
コメインにはライト級の注目カードが並んでいる。ひとつは、RIZINから初参戦となるトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)と、ライト級1位のシドニー・アウトロー(米国)の試合。
もうひとつは、14勝無敗ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)と、元レスリング米国代表のクリス・ゴンザレス(米国)の対戦だ。前日計量では、3位のウスマンが155.2ポンド(70.39kg)、ゴンザレスが156ポンド(70.76kg)でともにパスしている。
▼ライト級 5分3R
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)14勝無敗
クリス・ゴンザレス(米国)7勝1敗
14勝無敗、ウスマン・ヌルマゴメドフは、元UFC王者ハビブ・ヌルマゴメドフの従兄弟で、ライト級4位。ヌルマゴメドフファミリーにあって、8KO・TKOを誇るストライカーだが、前戦ではパトリック・ピエティラにリアネイキドチョークを極めている。
Chris Gonzalez BLASTS through Saad Awad! 🤯
— BellatorMMA (@BellatorMMA) January 30, 2022
A quick start from Gonzalez leads to a perfect finish, and his 3️⃣rd career KO!
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対するノーランカーのゴンザレスは2016年グレコローマンレスリング米国代表で、元NJCAAオールアメリカンレスラー。元UFCのロジャー・フェルタにTKO勝ちするなどBellator5連勝も、2021年7月にゴイチ・ヤマウチにTKO負けで初黒星。しかし、2021年1月にサッド・アワッドに、サウスポー構えから左ハイキック1R TKO勝ちで再起を遂げた。
テイクダウンとコントロール&パウンドを武器とし、打撃もこなす難敵ゴンザレスを相手に、ヌルマゴメドフは無敗記録を伸ばすことが出来るか。メディアインタビューでの両者との一問一答は以下の通りだ。
ウスマン・マゴメドフ「フィニッシュできるきっかけを常に探している」
──ワシントン州タコマに来るのは?
「初めてです。どう、といってもホテルにいるだけだから、特に何も無いですけどね」
──7勝1敗のクリス・ゴンザレスとの対戦になりますが、どのように試合を迎えますか。
「準備はできています。とても良い気分だし、とてもワクワクしています」
──なぜ今回、AKAコーチのハビア・メンデスは対戦相手にゴンザレスを選んだのだと思いますか。
「Bellatorからオファーがあるだけで、対戦相手は選べないんだと思います」
──メンデスとの英語レッスンはどのように進んでいますか?
「今、聞いてみてどう思います? 個人的にはとても良くいっていると思います。最初に『ありがとう』や『ごめんね』、『右や左』などを覚えて。引き続き学んでいます」
──今回、ロメロ・コットンら、AKAの選手が多く参戦していますが、ウスマン選手にとってAKAでの練習というのはいかがですか。
「とてもハードにトレーニングしています。全員が準備が出来ている。金曜の夜(日本時間・土曜の朝)に試合でそれを見せられるのではと思います」
──キャンプにハビブ・ヌルマゴメドフは参加されていましたか? コーナーにハビブは入りますか?
「もちろん、彼はキャンプにいました。たくさんのアドバイスももらいましたし。これまでも『ファミリーで一番強いか?』と聞かれましたが、そんな風には思っていないです。兄のウマルがUFCで戦っていますし、彼はベストストライカーだから。そして、ハビブはコーナーに入ります」
──今回の試合後、あなたはもう「ハビブのいとこ」と呼ばれることは無くなるかもしれませんね。「ウスマン・ヌルマゴメドフ」としてきちんと名前を覚えられるでしょう
「僕自身は、『ハビブのいとこ』って呼ばれるのは好きなんですけどね」
──先ほどのインタビューでクリスは「ウスマンがこれまで戦ってきた相手は大したことのない選手が多く、自分とは全くレベルが違う」と言っていました。ウスマン選手にとって、今回のクリスとの試合は大きなステップアップだと考えていますか? これまでの対戦相手と比較してどうでしょうか。
「そう言うけど、彼はどれだけ経験があるんだ? 7戦とかだろ?(7勝1敗)僕は14勝の経験があるから。どうしてそんな事を彼が言えるのか分からない。まぁ、待っててください。見せますから」
──Bellatorではこれまで良い勝ち方をしてきたと思いますし、勢いを掴んでいると思います。タイトル戦までの距離はあとどのくらいだと考えていますか。
「今回の試合の結果を見てみればいいと思います。(王座挑戦まで)近いと思っている。(年内にベルトに挑戦できると?)どうでしょう?」
──あなたにとってBellatorの印象は?
「Belletorではこれまでいくつか勝利してきましたが、まだランカーとは勝負していません。トップ10のランカー達は皆タフな選手だと思います。だから、どうなるかな。楽しみにしていますし、自分にはいい挑戦だと思います」
──ライト級王者のパトリッキーについてはどう思いますか?
「特になにも」
──ガジヒ・ラバダノフと同じ大会になるのは初めてでしょうか。ハビブ・ヌルマゴメドフは両試合ともコーナーに立つのでしょうか。
「2回目です。初めはロシアで出るはずだったけど、彼の対戦相手がコロナにかかって試合が流れたから。その後、LAが最初だったと思う。1年前です。ハビブは常に僕のコーナーにいます。彼がいてくれると気分がいいです」
──あなたはライト級3位です。世界では色々な出来事が起こっていますが、Bellatorはあなたの為にいい戦いと、いい環境を与えてくれていると感じますか?
「そのようには思っていません。そのように見えるのかもしれません。自分で試合を選ぶわけではなく、Bellatorからオファーされているものを受け、そこに向けて集中して試合に挑むだけです。それだけです」
──これまで14勝無敗で、8KO・TKO、4サブミッション、判定勝ちは2回だけです。試合の際、自分の好きなムーブは何になりますか?
「特に決めている事はないです。今までも言っていますが、試合に向けて対戦相手に集中するだけです。試合中にきっかけを見つける。当たり前ですが、フィニッシュできるきっかけを常に探しています。対戦相手のミスを見つけて、そこからアドバンテージをとったり……。だけど、何も特別に決めている事はないです」