(C)RIZIN FF
2022年6月14日(火)、RIZIN公式YouTubeチャンネルにて記者会見が行われ、9月(日時・会場は後日発表)に日本で朝倉未来(トライフォース赤坂)が、プロボクシング五階級制覇フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)と、エキシビションマッチで拳を交えることが発表された。
米国ラスベガスで行われた会見冒頭で「僕はMMAファイターなので世界に名を売るために利用させてもらいます。倒します」と語った朝倉。それは、試合時に三十路を迎える朝倉未来が、ファイターとしての集大成に向かうなか、世界を振り向かせるための“飛び級”の大勝負に出るための決断だった。
日米の配信キングによる戦いは『THE MATCH』に続き、PPV時代の幕開けに
会見後、自身のYouTubeで「メイウェザーと試合が決まりました」をアップした朝倉は、「僕はMMAファイターなので、まあ、賛否両論あると思うんですけど、格闘家でこのオファーが来たら、断るやつはいないでしょう。MMAの選手として世界を目指してやっていくなかで、メイウェザーの知名度を利用して、もっと面白いMMAの選手と出来たらいい」と、プロボクシング五階級制覇王者との試合で世界的にも知名度を上げて、ワールドクラスのMMA選手との試合も実現させたい考えを明かした。
元THE OUTSIDER二階級(60-65kg級、65-70kg級)王者としてRIZINに参戦し7連勝を含む10勝2敗、ファイターとしていち早くYouTubeにも取り組み、過激な企画で人気を得ることで、メイウェザーの相手として抜擢された。
メイウェザーの日本での試合権利を持つ『MEGA』の契約を引き継いだ榊原信行RIZIN CEOは、「メイウェザーを迎え撃って戦える選手は朝倉未来しかいない」という。
「もともとコロナの前に『MEGA』というイベントをやろうと立ち上げた実行委員会があった。そこでメイウェザー選手との契約を取って、我々はその制作請負いをするという話でした。その当時から未来選手にも対戦の可能性があるので、と話はしていたんです。コロナがあって『MEGA』としての大会開催が難しいということで、その契約を我々が引き継ぐ形になって、年末が終わってようやくコロナが落ち着いてきたくらいから、未来には話をして、我々としても世界戦略を持ってRIZINを広めていく上でメイウェザーの知名度、キャリア、圧倒的なパフォーマンスの魅力を活用する。その中で誰がふさわしいかと言うと、未来しかいないんだよね。彼を迎え撃って戦える選手は」と、“配信時代の申し子”に白羽の矢を立てた理由を語る。
約50億円が期待できるという日米の配信キングによる戦い。『THE MATCH』に続き、「RIZIN FIGHT PASS」で配信されるこのカードは日本における格闘技PPV時代の本格的な幕開けとなるだろう。