(C)RIZIN FF/ゴング格闘技
湘南美容クリニック presents RIZIN.35
2022年4月17日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
(※選手名からインタビュー)
▼第10試合 RIZINライト級(71kg)タイトルマッチ 5分3R
○ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)王者
[1R 3分32秒 腕十字]
×ジョニー・ケース(米国)挑戦者
※サトシが2度目の王座防衛に成功
3大タイトルマッチのトリを飾るのは、RIZINライト級(71kg)タイトルマッチ。王者サトシがジョニー・ケースの挑戦を受ける。両者は2019年10月の「RIZINライト級トーナメント 1回戦」で対戦し、この時はケースが1R 右アッパーでサトシを降している。
その後、サトシは矢地祐介にTKO勝利、徳留一樹に一本勝ち、2021年6月のRIZINライト級王座戦でトフィック・ムサエフを三角絞めで極めて王座を戴冠。2021年の大晦日に矢地祐介と再戦し、腕ひしぎ三角固めで一本勝ち、4連勝をマークしている。
一方のケースは、2019年大晦日のRIZINライト級トーナメント準決勝でトフィック・ムサエフに1R TKO負け後、いったん北米PFL参戦が発表されたが出場することなく、日本マット復帰となった。2021年7月と10月と2002年2月に、計3試合ボクシングの試合を行い、いずれも1・2RでKO勝ちしており、前戦で打撃で敗れたサトシにとっては難敵といえる。
3大王座戦のオオトリ。先に入場のケースはハチマキを巻いて登場。金髪に染めたサトシは花道で笑顔を見せた。両ヒザに紫のサポーターを着用。両国国歌の斉唱。『星条旗』に続いて、日系ブラジリアンのサトシは『君が代』を選択した。
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るケースに右ローの両者。ケースの左をかわして右から左まで振るサトシ。その打ち終わりにケースも右を狙う。頭を下げて右を突くサトシにケースはローブロー気味の右ロー。しかし、サトシは構わず左フックを返す。さらに右カーフキック。
立ち会うサトシにいったん距離を取るケースは長い左ジャブで牽制。続く右ストレートをかわしてサトシは右をかすめる。ケースの左ボディストレートをかわして右オーバーハンドはサトシ。これを右に首を傾けてギリギリでかわしたケースはそのまま左フックを返す。ブロッキングしたサトシ。右から左を大きく振って前進したサトシは、ついに前足にシングルレッグへ。
左足をつかんで抱き寄せるサトシの首と左足を抱え、後方に飛ばしたケース。
そのまま後転して上を取るが、ヒザ裏を掴まれたままのサトシはシッティングしてフックガードで引き込み。クローズドガードの中に入れて、右手でケースの首後ろを掴んで引き寄せる。手首を掴み三角を狙うサトシに、すぐに上体を立てるケース。
サトシは左手を掴んだままオモプラッタに。前転はしないケースにサトシは腕を掴んだまま腹ばいになってケースを後方にスイープ。しかし上体を立てたケースは腕を抜き、そのままサイドバックにつくと腹固めへ。そのケースを背負い、中央で着地させ、前転してのヒップアタックでガードを取るサトシ。
ガードのサトシから身体を離したケースは上から蹴り。寝技には付き合わず。ブレークでスタンド再開。互いに右オーバーハンドがかすめるなか、サトシは右ハイキック。
ブロックしたケースは前進し、左の打ち合いへ。それでも後退しないサトシは右オーバーハンド。かわすケースは体勢が崩れながらも右アッパーを突く。これは前戦から徹底警戒しているサトシはかわすと近距離での打ち合い。
そしてシングルレッグからダブルレッグへ。ヒザ着きとなったその組みを、サトシの顔を剥がして切ろうとするケース。
しかしサトシは立ち上がってボディロックするとケースを煽って脇を潜り、ついにスタンドバックへ! 右足をかけようとするサトシとそれを阻止しようとするケース。
しかし、サトシが右足を深く胴に差し入れると、ケースはその足を抱えて、片足立ちのサトシを落とすと外そうとする。
前方に落ちながら、右手でケースの左足を抱えて、足を背後から後ろ三角に組んだサトシ。
ケースのヒザ裏を掴んで逃がさず、前転させて仰向けにすると左ヒジを引き寄せながら横三角に。さらにケースが残していた右腕を右脇に挟み、左手で顔面に鉄槌!さらに右脇に挟んだ腕を絞り、ケースがタップした。
2度目の王座防衛に成功。3大王座戦で唯一のリヴェンジを果たしたサトシは日の丸を抱げると、「RIZINチャンピオンのホベルト・サトシ・ソウザです。ミスターPRIDEの高田(延彦)サンが好きだから、この紫色にした。とてもありがとう」と日本語で挨拶。
続けてポルトガル語で、「たくさんの方に信じてもらえないかもしれないけど、勝てて嬉しいです。僕をイラつかせたのが、彼が『僕がハートが無い』と言ったことです。それはほんとうではないです。日本のMMAをもっと盛り上げていきたいですし、RIZINの力をもっと見せたいです。これからもっと練習して、もっと強くなる。Bellatorのベルトも獲りたいから、もっと頑張ります!」と語った。