復帰から2連勝の中島がカンボジアのムエタイ=クン・クメールの使い手コーンリーチと対戦
2022年4月17日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT vol.3』にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級3分3R延長1Rで対戦する元Krushスーパーウェルター級王者・中島弘貴(LARA TOKYO)とコーンリーチ(カンボジア)のインタビューが主催者を通じて届いた。
コロナの影響で当初予定されていた対戦相手が変更になり、情報の少ないカンボジア出身のファイターとの対戦となったが、キャリア豊富な中島は特に問題ないと言い切る。前戦も1ラウンドKOを決めている彼が、この試合で目指すものとは?
日菜太の対戦アピールに「やりたいならやるよ」
──1月大会での曽根修平戦は1ラウンドKOといういい勝ち方でした。今振り返ると?
「その前の平塚洋二郎戦ではいい試合ができなくて、自分のよくないところが出てしまったので、ああいう試合にはならないようにしようと思ってました。それがいい結果につながったと思います」
──前回の試合前には「シュートボクセにいた時の気持ちを思い出して戦う」と言っていましたよね。試合を決めた跳びヒザにはその気持ちが込められているように見えました。
「そうですね。若い頃の気持ちを忘れたくないと思っているので、ああいう勝ち方ができてよかったと思います。やっぱり格闘技だから、ポイントアウトして勝ってもいいというような気持ちを持ってたらダメだと思うので。やるかやられるかという気持ちは常に持っていないといけないと思います」
──そして今回は、対戦相手が変更になりました。カンボジアのコーンリーチ選手になりましたが、相手の情報などは?
「プロフィールはもらったんですけど、日本で2試合しかしていなくて、情報がなくて全然分からないんですよ。まあ、カンボジアのムエタイ・ファイターということで、タイ人みたいな感じかなと。ムエタイのリズムでのらりくらりやってきそうな感じなので、その動きに合わせてしまうと魅せる試合ができないので、付き合わないようにしようと思っています」
──もともと決まっていたスーパーアンジ選手はサウスポーで、コーンリーチ選手はオーソドックスです。その違いは影響ありますか?
「スーパーアンジ選手に合わせてサウスポー対策をしていたんですけど、今までの経験もあるので、オーソドックスでもサウスポーでも、特に問題はないかなという感じです。僕は構えはどっちでもよくて、苦手とかは全くないですね。あんまり気にしてないです」
──カンボジアといえば、昨年対戦したサッシス選手もカンボジア出身でしたよね。
「彼よりはリーチが長そうですよね。写真で見ただけの印象なので、何とも言えないですけど」
──相手の情報がかなり少ないようですね。こんなに少ないことって、過去にありましたか?
「いや、ここまでというのはさすがになかったです。ネットでも映像がなくて、格闘技サイトの記事とか、誰かが試合を見てツイッターでつぶやいたことぐらいしか出てこなくて」
──そこはやっぱり不安ですか?
「どういう動きをするか、ある程度見ておきたいというのはありますね。カンボジアでタ
イトルも獲っているので、油断はできない相手だと思いますし。まあ、自分の今までの経験を生かして補いたいとは思いますけど」
──そんな状況の中で、今回の試合のテーマというと何でしょう?
「まずKOはマストですね。盛り上げる試合をしたいという気持ちはあるので、見に来てくれた人にインパクトを与えたいです。自分の試合を見て、何かを感じて帰ってもらえたら最高ですね」
──ところで3月大会の一夜明け会見で、日菜太選手は6月の代々木第二体育館大会で対戦したい相手を聞かれて、中島選手の名前を挙げたのはご存じですか?
「ああ、何かで見ました。僕は別に、『やりたいならやるよ』という感じです。基本的に誰とでもやるよという姿勢なので、そっちが言うならやるよと。僕は本当に決まった相手に勝っていくしかないと思っているので、誰々と戦いたいというのもないですし」
──日菜太選手とは同世代で、同じK-1 MAXのトーナメントで競った関係でもあります。そういう部分で共感するものはあったりしますか?
「いや、そういうのはないです。同じ世代で、同じ時代に同じ階級でやってきてますけど、現役のファイターなので、それ以上のものは特にないですね」
──ちょうど今大会の試合順が発表されましたが、メインが龍聖選手で、セミが渡部太基選手、その前が中島選手の試合になります。こう見るとKOファイターが並んだ感がありますが、試合順についてとか、他の選手より目立つ試合がしたいとか、そういう気持ちというのはありますか?
「試合順は一切気にしてないですし、いつも自分は自分という考えなので、誰と比べてと
か、そういうのもないですね。自分のことだけに集中して戦えば、おのずといいパフォーマンスができて盛り上がる試合ができると思うので、そこだけです。最終的には自分との戦いだと思っているので。『敵は己の中にあり』という感じです」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいところはどこでしょう?
「気持ちを見せて戦うところですね。そういう戦いでお客さんにインパクトを残したいし、『ファイト』を見せたいという気持ちが強いので」