MMA
インタビュー

GP1回戦でBellator無敗のストッツと対戦する前王者アーチュレッタ(前篇)「互角の潰し合いだ。ガス欠させて音を上げさせたい」

2022/04/08 20:04

ストッツとは互いのレスリングで相殺される

──なんと、そんな厳しい状況になっていたのですね。今回の試合に向けての話に戻りますが、対戦相手のストッツ選手はアーチュレッタ選手と同様、強力なレスリングバックグラウンドを誇りますが、彼のレスリング能力についての評価は?

「不思議なもので当事者になってしまうと、何て言うか、ゲームプランをいくらでも組み立てられるのに、対戦相手がどれほど強いのかとか、実際どれくらいレスリングが巧いのかや、どれくらい良い選手なのか、っていうようなことはよく分からなくなっていくっていうのがあるんだけど(苦笑)。

 何か言えることがあるとすると、俺は彼と同じように、ずっとレスリングで育ってきたから、自分としては、彼のレスリングがどれほどのものか、それは自分よりも優れているのか? ってことを試合を通して知れることについては興味深いし、勝つために俺はさらなる自分の格闘技っていうものを、つまりレスリングだけじゃなくて柔術だったり、打撃だったり、それ以外も含めて武器を磨いていかなければいけないだろうと思って準備している」

──レスリング以外が肝になるということですが、ストッツ選手は、デビュー5戦目ではウィリアム・ジョプリンを見事な左ハイでKOし、8戦目はUFCヴェテランのロブ・エマソン相手に打撃でも互角以上に渡り合って完勝していて、立ち技でも大きな安定感を見せています。打撃面での相性はどのように考えていますか?

「そうだね、相性ということではないんだけど、この試合はお互いにレスリングのバックボーンが最もあるから、その部分で相殺することになると思うんだよ。ということは、それ以外の格闘技を上手く使うことで、勝利を掴み取ることがすごい重要になってくる。

 多分、ラウンドを通して非常に互角の戦いになっていくんじゃないかなと思ってる。聞いてくれたようにスタンドでの打ち合いっていうのはもちろんなんだけれど、それだけじゃなくて、柔術だったりも含めてMMAとしてのあらゆる要素においてなんだよね。だからこそ素晴らしい試合になるだろうね。こう、いちいち互いの良さを潰し合う感じになると思うんだ」

──アーチュレッタ選手に関して言うと、豊富な運動量からスイッチするステップや強いテイクダウンが武器だと思うのですが、最近はアウトボクシングが多く、テイクダウンが少し減っているように感じます。その部分についてご自身ではどう考えていますか?

「ああ、実際のところ、その通りだよ。レスリングでは相殺される可能性があるなか、さっきも言ったけど今、ティキを始めとするトレーナーとは、より多くのファイターにアウトボクシングで打ち勝っていけるようにもっともっと完成度を上げる練習に特化しているんだ。それから、パンチとキックをより危険で、致命傷を与えられるようなものに仕上げていくことに取り組んでいる。磨いてきた新しい技術を試合で活かせるのをすごく楽しみにしているから、何が起きるか、見ていてくれよ」

──楽しみにしています! ちなみにどんなプランで臨みますか?

「さっき話したように互角の潰し合いだからね。ガス欠させていってそのまま音を上げさせたいなって思ってる」(※後篇に続く

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