▼フェザー級(66.0kg)5分3R
×昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)
[1R 1分12秒 TKO] ※左フック
〇鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)
昇侍は日本航空高校三年生時に甲子園に出場した経験を持つ元高校球児で、卒業後にシュートボクセ・アカデミー・ジャパンでMMAのキャリアをスタート。2006年にプロデビューしている。跳びヒザ蹴りによる3秒KO勝利のストライカーとして名を馳せ、パンクラスとDEEPで活躍。2020年9月にRIZINに初参戦するも朝倉海にTKO負け。2021年2月に元谷友貴に一本負けも、2021年9月にKNOCK OUT王者の鈴木千裕を1R、20秒でKOに沈めた。前戦は11月に萩原京平にTKO負けを喫している。
“怪物くん”の異名を持つ鈴木は2008年5月にシュートボクシングでプロデビュー。2012年2月にSB日本ライト級王座を獲得し、2013年11月にはS-cup2013 65kg日本トーナメント優勝、2014年11月にはS-cup65kg世界トーナメント優勝を果たしてSBのエースとして君臨。近年はONE Championshipを主戦場としていたが、契約更新に伴い、次の舞台にMMAを選択。2021年11月の『RIZIN TRIGGER 1st』で奥田啓介を相手にMMAデビューを果たし、ヒザ蹴りからのパウンドでTKO勝ちしたが、大晦日の2戦目では萩原京平に判定3-0で敗れた。
先に入場の鈴木のセコンドには、ボンサイ柔術のホベルト・サトシ・ソウザとクレベル・コイケがつく。続けて昇侍は、般若の面に和傘のいつもの『よっしゃあ漢唄』で入場。
1R、サウスポー構えの鈴木は左ストレートから。オーソドックス構えの昇侍に、先に前に出る鈴木。そこに右を合わせに行く昇侍。“塩漬け”宣言の昇侍だが、組みに行くタイミングをつかめない。
しかし、鈴木の左を効かされた昇侍! さらに鈴木は左ハイ! グラつく昇侍に、鈴木は左右フックから右ミドルも混ぜてダウンを奪うと、立ち上がってきて昇侍をコーナーに詰めて、昇侍の左フックをダッキングでかわして、カウンターの左! さらに倒れた昇侍にサッカーキックも!
すぐにレフェリーが間に入った。1R 1分12秒、鈴木が鮮烈なTKO勝利。
72秒、爆発的なTKO勝利を決めた鈴木は、「血の匂いがした瞬間、吸い寄せられて記憶が無いですね。あっ、血の匂いだ!って。(昇侍の塩漬け発言に)勝つためにやることは美しい。どんな手でも。野生でも食い殺す、俺もそうしました」とフィニッシュを振り返った。
続けて、「このLANDMARKを海外でもやると聞いているので、海外産の美味しい相手を“Mr.LANDMARK”として食いたいと思います。皆さん、BELLWOOD FIGHT TEAMとボンサイ柔術の怪物くんです! 今日、勝てて心から嬉しいです。また会おう! ワッハハハハ!」と高らかに笑うと、退場時に「次は誰だ!」と叫んだ。