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【ONE】青木真也vs.秋山成勲が決定!「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で有料生配信=3月26日(土)『ONE X』

2022/02/24 10:02

オメエに覚悟あるんだったらなやってみろよ(青木)

 2021年10月の「Road to ONE: 5th Sexyama Edition」でグラップリングマッチを戦った青木は、試合後、マット上で、「9月6日に俺にオファーが届きました。オイ、お前(放送席の秋山に)何で(試合を)断ったんだよ。笑いごとじゃないんだよ、何とか言えよ! 嘘を付くんじゃねぇよ」と秋山に直接問いかけたのだ。

 解説席にいた秋山は、「断った理由として筋肉を断裂して……」と言うと即座に青木は「関係ねえよ」と否定。

 秋山は「先生の判断など色んな選択肢がありましたが、私も断るのが億劫で、やはり試合でリングに立つのが格闘家としての在り方だと私は思います。苦渋の選択として、そういう判断をせざるを得ない状況で、色んな検査を受け、もちろん周りの人に迷惑をかけたことは十分に分かっております」と続けると、青木は「だから何だよ。2カ月あればやればいいじゃないか。お前の言うことは正論だろ。お前がやる気あるならやれよ、『格闘技を盛り上げる』なんて綺麗事で、ONEと一緒だよ。オメエに覚悟あるんだったらなやってみろよ」とバッサリ。

 秋山は「もちろんやらないという選択肢はない。当たり前のようにやるつもりでいるし」と答えると、青木は「はっきり言ってやるよ。オマエにそんな時間ないんだよ」と一刀両断。「俺は何があろうと、目の前にあることを一生懸命にやってやります。青木真也を貫いて、一生懸命生きていきます」と語り、ケージを後にした。

俺のことが相当好きなんでしょう(秋山)

 放送席で秋山は、「最高のパフォーマンスを見せるために準備をしてきたつもりが、いろんな結果を生みました。青木選手が言ったように、私が断ったのは事実であり、そこは申し訳ない気持ちでいっぱいですが、人に対して“テメエ”だの、失礼なことを言うこと自体、格闘家以前に、人として良くないと思うのでそこは改めた方がいい。私は彼よりも年上で、彼に対してちゃんと敬語を使っています。格闘家はそういう言葉を出すから、野蛮だと言われる。相手をリスペクトをして、自分の仕事、練習をしっかりして試合に臨めばいいというのが私のスタンス」と、あらためて青木とのやりとりを語った。

 その上で「まあ、『待ってろよ』と。10年近く俺とやろうと言っていて、俺のことが相当好きなんでしょう。だから変なストーカーに目を付けられたなと。ストーカーを倒す、その時間はもうすぐ来るんじゃないんですか」と、怪我を治しての青木との対戦に前向きなコメントを残していた。

 現在はともにONE Championshipを主戦場としており、階級が異なる両者だが、ONEの水抜き禁止の独自の階級システムにより、同じライト級(※77.1kg)で対戦の可能性が出てきた。

 MMA47勝9敗1NCの青木真也は、 2015年に78kg契約で桜庭和志に一本勝ち。ONEでも2021年1月に元LFAウェルター級(※水抜きあり前日計量の77.1kg)王者のジェームズ・ナカシマとONEライト級で戦い、1R、ネッククランクで一本勝ちするなど、階級上の選手から勝利を挙げている。2021年4月の前戦では、エドゥアルド・フォラヤンとの3度目対戦で1R 腕十字による一本勝ち。38歳にして4連勝をマークしてる。

 一方の秋山は46歳でMMA15勝7敗2NC。2015年11月のUFCでアルベルト・ミナにスプリット判定で敗れた後、2019年6月に3年7カ月ぶりにMMA復帰。ONEデビュー戦でアギラン・ターニに判定負けしたものの、2020年2月の前戦でシェリフ・モハメドに1R、右フックでKO勝ちしている。

 RIZINでのホベルト・サトシ・ソウザ戦の交渉もあったとされる青木だが、秋山へのアピールから13年ごしの対戦が決まったことになる。

「秋山を忌み嫌っている」と激白する青木と、「10個下に喧嘩を売られて買わないわけないでしょ」と凄みを見せる秋山。これまで“口喧嘩”で対立してきた2人が、ついにONEのケージの中で直接対決となる。格闘技界の歴史に爪痕を残すことが約束された一戦は、果たしてどうなるか。

 同大会では、ほかにも注目のカードが並ぶ。ONE日本人の若手エース、若松佑弥が王者・アドリアーノ・モラエスに挑戦するフライ級世界タイトルマッチや、元UFC世界フライ級王者でONEフライ級ワールドGP王者のデメトリアス・ジョンソンと、ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノンが3分4RのMMAとムエタイのミックスルールで戦うドリームマッチなどが決定している。

ONE X

2022年3月26日(土)シンガポール・インドアスタジアム

▼ONE女子アトム級世界選手権試合 5分5R
アンジェラ・リー(シンガポール)王者
スタンプ・フェアテックス(タイ)挑戦者/1位/同級世界GP優勝

▼ONEフライ級世界選手権試合 5分5R
アドリアーノ・モラエス(ブラジル)王者
若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)挑戦者/2位

▼ONEバンタム級ムエタイ世界選手権試合 3分5R
ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)王者
アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)挑戦者

▼ONEバンタム級キックボクシング世界選手権試合 3分5R
カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)王者
秋元皓貴(EVOLVE)挑戦者

▼ONEキックボクシング フェザー級世界選手権試合 3分5R
スーパーボン(タイ)王者
マラット・グレゴリアン(アルメニア)挑戦者

▼ONEフェザー級キックボクシング ワールドGP決勝 3分3R
チンギス・アラゾフ(ベラルーシ)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

▼ONEフライ級 ミックスルール 3分4R(1R&3RはONEムエタイルール、2R&4R MMAルール)
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
デメトリアス・ジョンソン(米国)

▼ONE女子アトム級 5分3R
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

▼ONEライト級キックボクシング 3分3R
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザフ(ロシア)

▼ONEストロー級 5分3R
ジェレミー・ミアド(フィリピン)
リト・アディワン(フィリピン)

▼ONEフェザー級 5分3R
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(KRAZY BEE)

【出場決定選手】
平田 樹(フリー)

 なお、チャトリ・シットヨートンCEO兼会長は、「ONE X」にさらなる日本人選手の投入を予告しており、今後のカード発表、さらにリードカード、メインカードにどんな試合が組まれるか、注目だ。

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