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インタビュー

【RIZIN】“投神”倉本一真、覚醒なるか「ド派手な試合をしたい」オープンフィンガーグローブでも「掌底も打つ」、太田忍とのライバルストーリーにも闘志

2022/02/17 20:02

相手に触れたときの組みの強さを見てほしい

 レスラーらしく、投げを武器とした「自分らしい試合」を望んでいる。

「今までRIZINであまりいいところを見せられていないので、今回はいいところを見せられるように、自分らしい試合をすれば勝てると思っているので、それを見せたいと思います。RIZINでしっかり組んで投げれていないので、今回は怪我もなくほんとうに万全の状態で臨めることもあり、ド派手な試合をして、しっかり勝ってメインの憂流迦選手に繋げたい」と、“投神”らしい豪快な投げ、パウンドを予告した。

 2022年1月には、今成正和主催のグラウンド打撃ありの変則グラップリング大会「IRE」に参戦。スタンドから片ヒザを着けた「グラウンド状態」から、掌底アッパーを効かせるなど、衝撃のKO劇で周囲の度肝を抜いた。

 RIZINではオープンフィンガーグローブをつけて戦うため、組み際の打撃はパウンド、鉄槌と握った拳での打撃が主となるが、倉本は、IREでの経験から掌底を打つ可能性も語る。

「掌底? 使います。RIZIN掌底ありですよね。いい発見が出来たので、その場面になればしっかり食らわさせていただきます。RIZINルールで使うのはいいと思います」

 主催者によると、オープンハンドでの打撃は指を前に出した動きはアイポークとなる可能性があるため禁止だが、RIZINルールでは、前に出さなければ、掌底の使用が可能だという。果たして組み際の寸勁が見られる場面があるか。

 そして、「TRIGGER」のケージは、グレローマンレスラーの倉本にとって、吉と出るか凶と出るか。ロープに比べ、クラッチを組みにくいケージでは、詰めて相手の動きを封じることが出来る分、テイクダウン後の立ち上がりに金網を使われることも多い。しかし、倒して立ち上がる際にいい組み手を取れれば、ドミネートの無限地獄に引きずりこんで投げを狙うことも可能だ。

「自分もケージは得意ですね。楽しみです」と語る倉本は、試合で注目してほしいポイントとして、「もちろん入場から全部ですが、特に、相手に触れたときの自分の組みの強さ。組んだら“おっ、これからか”くらいの気持ちで見てもらえたら、と思います」と、投げに期待してほしいと語った。

 グレローマンレスリングからは、リオ五輪59kg級銀メダリストの太田忍もRIZINに参戦。2020年12月のデビュー戦こそ所英男の腕十字に一本負けしたものの、2021年9月に久保優太に判定勝ちすると、大晦日には祖根寿麻をコントロールし、TKOに降すなど2連勝を遂げている。

 この太田と倉本は、レスリング時代に日本一を争っている。2013年の天皇杯全日本選手権グレローマンレスリング60kg級決勝で、7歳年長の倉本がテクニカフフォールで勝利。翌2014年の全日本選手権59kg級決勝でも倉本がフォール勝ちと、追随を許さなかった。

 バンタム級のライバルの台頭について問われた倉本は、「全日本で2回くらい決勝で戦って僕が勝っているんですけど、レスリングが強いのは分かっています。MMAも最近、勝ってますよね。まあ、これからじゃないですか」と、勝負は上位戦線と戦うこれからだとした。

「自分は(バンタム級)トーナメントで負けちゃったんで、まずは今回しっかり勝って上を目指して、RIZINのベルトを目指すためにしっかり勝っていくことですね。いまの状態ではエラそうなことは言えないんで」と、白星を積み重ねてベルトに手をかけたいと語った倉本。加藤との打vs.投の戦いは、MMAのなかでそれだけではない、新たな姿を見せることになるか。

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