ブルックスは、僕の試合で研究できたからアディワンに勝てた
──ブルックスは、感情表現が豊かで言葉でも自分の考えを外に発信するタイプです。彼がリト・アディワンを倒した後のインタビューでもかなりアグレッシブな発言をしていました。こういう感情的な面は、ファイトにおいてどう作用するでしょうか。
「それは弱みにも強みにもなりますよね。感情のコントロールが出来るか出来ないか。僕は感情的にならないようにしていますし、そうなったらコントロールできるようにしています。感情を消して試合をすることはないですけど、比較的冷静に試合が出来るタイプだと思います」
──ブルックスは、箕輪選手について「とてもタフでこの階級でも最高の選手の一人だ」と評価しつつ、「自分のパワーの方が上回るだろう」とコメントしています。
「素晴らしい分析だと思います。全く間違えていないと思います。今聞いた話だと、僕のこと舐めてないですよね。今までの2人の選手は僕のこと舐めていたと思うんで、足元をすくいやすかった。今回は、僕の2試合を見られていると思うし、その上で評価されていると思うけど、ぶっちゃけ舐めるなら舐めてくれた方が良い」
──箕輪選手が試合が出来なかった期間、ブルックスは「逃げてんなよ」と挑発をしていました。
「言ってろよって感じですよね。全然言ってもらって、僕のこと舐めてもらって、当日試合で笑っているのはどっちでしょうね、って感じです」
──箕輪選手もブルックスも、アディワンを倒しています。ブルックスはアディワンをフィニッシュ、箕輪選手は判定で勝利した。その違いについて煩わしく感じますか。
「ファンの方が言っているなら正当かなと思います。格闘技関係者が言っているならもう少し考えてもらった方が良いかなって。アディワンの試合前に、僕の試合で研究していますよね。あの試合でブルックスが上手かったのは、距離感。僕は試合で探りながらやっていた。アディワンには悪いけど、アディワンってイケイケに見えるけど、自分からパンチを振ってこない。こっちが出たときにカウンターを振ってくる──っていうのを、ブルックスがうまく研究してタックルに合わせてテイクダウンした。ぶっちゃけ“僕の試合があって研究できたから勝てたんでしょ”って感じです。アディワンと戦った選手全員に言いたいです、僕に感謝しろって」