(C)ONE Championship
2022年1月28日(金)にシンガポール・インドアスタジアムにて開催される『ONE:ONLY THE BRAVE』に、ONEストロー級4位で、修斗世界同級王者の箕輪ひろば(総合格闘技道場STF)が参戦。同級3位のジャレッド・ブルックス(米国)と対戦する。
23歳の箕輪は、MMA13勝2敗。2020年11月にONEに初参戦し、リト・アディワン(フィリピン)に判定勝利。2021年3月の2戦目で元王者で現ランキング5位の強豪アレッウス・シウバ(ブラジル)にスプリット判定勝ちし、ONE2連勝。シウバ戦での手の骨折の治療を経て、2022年初戦に向かう。
対するブルックスは、MMA17勝2敗。日本のPANCRASE、RIZINで活躍し、UFCでもフライ級(56.7kg)で2勝2敗の戦績をマーク。2021年10月29日の「ONE: NEXTGEN 3」でONEデビューし、リト・アディワン(フィリピン)に2R 肩固めで一本勝ちで一気にONEストロー級3位に浮上した。
ともに組み技の強豪で、アディワンに勝利している両者だが、ピュアレスリングの実績はブルックスが上。修斗で王座についた箕輪はいかに総合力で勝機を掴むか。勝者は、ジョシュア・パシオが持つストロー級王座挑戦に近づくため、互いに大一番のランキング戦となる。
試合の模様は、2022年1月28日の午後7時30分(日本時間)より、ABEMA 格闘チャンネルおよびONE公式アプリにてライブ配信される。主催者より届いた箕輪との一問一答は以下の通りだ。
ジムをオープン「ジュニアの子達に、次の代に残したい」
──いよいよ強豪ジャレッド・ブルックスとの試合に向かう箕輪選手です。モチベーションを上げる、あるいはどのようにキープしてきましたか。
「モチベーションに左右されないようにしています。僕自身が、格闘技を好きじゃない状態でスタートした。小さい頃はやるのが嫌だった。そのマインドの中で格闘技をやってきた。“辛いな、練習面倒くさいな”って思いながらもやってきましたし、やる気とかに左右されないで練習はできるようになった。朝起きて、歯磨いて、着替えて──それに近い感覚で練習している。本当に生活の一部としてやっています」
──前回の試合から10カ月と、割と長い時間が空きました。この間、何か新しいことはありましたか。
「地元の埼玉・川越に、2021年11月にジムをオープンしました。これからどんどん“MMA”を最初に始める子が増えてくると思うんです。サッカーをやりたい子が陸上から始めるのではなく、サッカーから始める。野球やりたい子は小さい頃から野球をやる。それがMMAにはなかった。僕が小さい頃に経験した。せっかくプロになったし、次世代のために何かを残したい。盛り上げたいっていうのではく、次の代に何か残したい。僕ができることって、ジュニアの子達に何か残してあげること。それをこのジムの創設と合わせて色々やりたい」
──10代でプロとして戦いベルトも獲得しました。常に年上のファイターと戦うのはどんな気持ちでしたか。何かプレッシャーなどは感じましたか。
「17歳でプロデビューしましたが、特に威圧感とかは感じないですね。リスペクトがあります。彼らが築き上げてきたものを僕らが辿っている。だからリスペクトしている。でも、それについて僕が劣っているとかはない。むしろ世代交代というのをやっていかないといけない。格闘技を一般のスポーツで捉えたときに、選手年齢が高いと思うんです。MMAってレスリングだったりボクシングだったりをやった上で転向してくる、そういう流れだったのが、今は最初からMMAをやるって選手が増えてきている。僕が引っ張っていって、というのは荷が重いですけど、若いファイターの第一人者として、というようなことは感じています」
──23歳、若くしてある種成功の道を歩んでいます。 この年齢で、日本のMMAファイターとして高く評価され、成功していることについてはどう感じていますか。
「そこに関していうと、なんのスポーツでも良いのですが、オリンピックとかメダルを獲得しているのは10代とか。僕がこの若さでチャンピオンになっていると言っても、僕はもう10年近くMMAをやっている。僕が早いというより、MMAがむしろ他の競技と比べて遅れていると思う。10代でチャンピオンとか、今後も出てくると思います。格闘技って特殊な競技であるけど、僕が現時点でここにいるのはすごいことではなく、時代の流れ。修斗だけ見ても僕よりも若い選手がいる。そういう時代になってきています」