1回戦でいきなり雅vs.風間、そしてワンデーの過酷なトーナメントを制するのは?(C)ゴング格闘技
2022年1月23日(日)、東京・ニューピアホールで開催される『武蔵村山さいとうクリニックPresents 石渡伸太郎引退興行 漢塾 ~継承~』の前日計量後、『バンタム級1DAY賞金トーナメント』に出場する4選手がインタビューに応じた。
なお、リザーブマッチに出場する予定だった原虎徹(CAVE)と内山拓真(ボンサイ柔術)は、内山がコロナ関連の影響で欠場となり、試合中止となっている。ワンデートーナメントに臨む各選手のコメントは以下の通りだ。
▼第1試合 バンタム級 1DAYトーナメント1回戦Aブロック RIZINルール 5分3R
雅 駿介(CAVE)61.00kg
風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)60.90kg
雅は元ムエタイオープンライト級王者&スック・ワンキントーンライト級王者&WMC日本ライト級王者。2021年2月のDEEPでのMMAデビュー戦で「朝倉未来1年チャレンジ」のヒロヤを相手にケージムエタイを駆使して判定勝ち。しかし、7月の前戦では元英雄伝説アジア王者のRYUKIを相手に、テイクダウンを仕掛けるも際で下となり、三角絞めを外されパウンドでTKO負け。今回が再起戦となる。
和術慧舟會HEARTSの風間は、柔術強豪からMMAに転向し7勝1敗。PANCRASE初戦で櫻井裕康に判定負けも、2戦目で上田厚志をパウンドアウト、3戦目で山本敦章に腕十字で一本勝ち。2021年2月の「Road to ONE」で、GRABAKAの前田浩平にツイスターからのパウンドで1R TKO勝ち。9月には花レメ紋次郎TKを1R 後ろ手に極めてのアームロックで、怒涛の7連勝を飾っている。
雅のMMAムエタイか風間のMMAグラップリングか。互いにその狭間の組み、打撃にも注目だ。優勝するためには1日2試合を勝ち抜かなければならず、1回戦でより消耗するのはどちらか。風間は2021年9月のネオブラッド・トーナメントでワンデー2試合を経験済み。雅は立ち技では、2014年のKAMINARIMON全日本トーナメント65kg級などで優勝を遂げている。
雅 駿介「トーナメントの練習というより、風間選手に勝つための練習を積んできた」
「69kgくらいから落として、DEEPだと61.7kgなんで61kgはキツかったですけど、大丈夫です。一回戦の相手の風間選手は、最初から自分が選べる立場だったら選ぼうと思って選びました。
CAVEの選手みんな試合だったので、キツい練習をしてきて、キツかったけど楽しい日々を過ごして、トーナメントの練習というよりはほんとうに風間選手に勝つための練習を積んできました。もちろん優勝する気でいるんですけど、まずはそこ(1回戦)を乗り越えて、石渡さんの引退興行にしっかり華を添えられるように勝てたらと思っています。
石渡塾長との稽古は、けちょんけちょんにやられましたね(苦笑)。というか、塾長も休んでいる間にどんどん仕上がって調子よくなっていて、まあ、やられてましたけど、石渡さんにずっと触れていたんで、僕もいいレベルの練習が出来てたんで、調子いいです。ミッチミチにやったんでもうこれで勝てなかったら石渡さんの名前も汚してしまうんで、自分のためのトーナメントなんで優勝は必須ですね。
(前回の試合は)スタンドでちょっと効かされてあの形(引き込み三角絞め)になったので、、ああいう経験があったからこそ、自分が出来ないこととか、自分が失敗するパターンを学べました。あの負けも今回の試合に生きる経験だったかなと思います。
(RIZINルールは)ちょっと僕に有利なのかなと思いますね。相手はグラップラーで、打撃に特化したルールもあるので、やっていてRIZINルールの方がやりやすいですね。寝技対策は十分です。やることはやってきたので。
普通やれることを冷静に出せれば勝てる試合だなっていうところまで持ってきたんで。1日2試合、覚悟だけしています。
(石渡塾長は「CAVEの全滅もあり得る」と発言したが)そういう厳しい相手だなと、僕も客観的に見たら思いますが、それもまあ、石渡さんの愛情や気持ちが込められている激励だと思って、しっかり皆で乗り越えていきます」
風間敏臣「(雅は)一番、注目されている選手だし、“そこを一番に潰しに行こう”と」
「試合間隔自体は短かったんですけど、オファーをいただき、やる方向でいたので翌日には大沢(ケンジ)代表にやりますと伝えました。(連戦だが)4週間は空いているのでタイミングよくやらせていただいていると思っています。
組み合わせのときに、最初から雅選手を選ぶ予定だったのですが、自分が一番くじを引いて、結局、自分は相手を選べない立場だったんですけど、雅選手が選んでくれて、お互い同じ気持ちだったんだなとちょうどよかったです。あの中で一番、注目されている選手だし、“そこを一番に潰しに行こう”と、大沢さんと話していました。
最初(1回戦)から残すことを考えずに全力で倒しに行きます。ワンデーを考え過ぎず1試合ずつ勝つことだけを意識してやっていきます。もちろん強いのは分かっているんですけど、自分もここはクリアして次のステップへ進まないといけないと思っているのでしっかり勝ちたいと思います。
前回はうまく極められたので、今回もしっかりフィニッシュ狙っていきたいです。(スタイルは真逆だが)やることは総合なので、そこに固執することはないかなと思っています。
(RIZINルールは)自分にとっては新しいルールですけど、すごく何か、いいですね(笑)。新しい動きが増えてきたので、すごくいいですね。もちろん優勝します」