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インタビュー

【RIZIN】1日2試合の是非が問われるGPの死闘、朝倉海は右拳骨折で全治3カ月、瀧澤は左顎骨折、優勝・扇久保「もう2度とワンデーは──」

2022/01/07 12:01

1日2試合は絶対ダメ。限界を超えている(朝倉)

 2019年のマネル・ケイプ戦以降、大晦日に3年連続の敗北を味わった朝倉は、今回の右手の骨折が「全治2カ月から3カ月」と診断されたことを5日に、自身のYouTubeで発表した。

 6月の1回戦で渡部修斗を1R パウンドアウト。9月の2回戦でアラン“ヒロ”ヤマニハに判定勝利も右手を骨折。完治させて臨んだGP準決勝の瀧澤謙太戦で、再び右の拳を骨折した。

「左フックでダウンを取った。その直後、5秒から10秒後に(右の)クロスカウンターを思いっきりドンと打って、そこで折れた。“痛っ”と思って右手を何度も確認している。そのときの打ち方は悪くなかったと思うんだけど、当たりどころが良くなかったのかもしれない」

 右人差し指の中手骨。それは9月のアラン・ヒロ・ヤマニハ戦で負傷した部分とは別の箇所だった。

「病院での検査の結果、人差し指の中手骨が(手の甲の中心あたりを指差し)真っ二つになってた。バキッて予想通り折れていて。2回戦のヤマニハ選手と戦った時の親指(付け根部分)の骨折はほぼくっついていて、そこは悪化していなくて。6年前にも中手骨を骨折していて、いまも金属プレートが入ったままだけど、そのプレートの下が骨折した」

 すでにプレートが入っていることもあり、ドクターと相談し、手術は行わずギプスで固定しての治療を選択。全治2~3カ月かかるという。

 強打ゆえの負傷。朝倉はパワーハンドの骨折について、「原因を追究したい」と語る。

「(全治2~3カ月は)長い。しっかり折れていたのでそれぐらいはかかるのでは、と(ドクターから)言われました。毎回、折っているから原因を追究したい。極端にパンチ力があると思うけど、当たり方、フォームとかも分析して折りにくい打ち方を研究したい」

 ギプス固定は3週間ほど。右手は安静が求めらるが、身体は動かしていくという。

「殴らなければいい。走ったり、蹴りなどの練習はOKと言われたので、早速やっていこうかなと思っています」

 ツイートでは、「もう前を向いているので、次の試合楽しみにしててください!」「バンタム級GPに参加したことに後悔はない。挑戦することをやめない。成功するまで挑戦する」と、前向きな姿勢を示していた朝倉だが、GPのファナルのワンデートーナメントには、再考を求めている。

「全身が痛い、ほんとうに。ダル過ぎて。(故郷の)豊橋に帰る気も起きなかった。一言、言わせてもらいたい。1日2試合は絶対ダメ。ほんとうに。人間の限界を超えてますから。大怪我をする可能性があるんで。そういう怪我人が出る前に、1日2試合のトーナメント、止めた方がいいと思います。やった本人しか分からない。危ない。夜寝ていて、痛すぎて目が覚めるから。二の腕の筋肉がはちきれそうに痛いしアザだらけだし。被害者が出ないように。見る人は面白いかもしれないけど、止めた方がいいと思います。(「お互いに万全で見たい」の声に)そういう意見もあるよね。トーナメントで最後、頂上で戦う、それも実力だけどね、(ワンデーは)危ないから止めてほしいなって思います」

 元王者として、進化を見せながらの準優勝。しかし手負いのまま決勝に臨みダメージが追加された。一夜にして勝者と敗者を味わった朝倉は、「終わりが悪いとすべてダメな気がするから、今年はシンプルに結果を残したい。成長もしてしっかり結果も残せる年にします。より一層の努力が必要なんで、これからも応援、よろしくお願いします」と再起を誓った。

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