シュレック「僕にとってはゴールで、死んでもいいと思って戦った」
──試合を終えた率直な気持ちを教えてください。
「(息を切らして)……最高。自分にとっては本当に夢の中の夢。入場する前、自分がここにいるのに信じられないというような。今から入場するのに。そんな感じでね、ゲートを潜りました」
──試合を終えて、同じグラップラーで、巌流島で戦ってきた対戦相手のシビサイ選手の印象は?
「シビサイだからこそ頑張れたのかもしれません」
──今後の展望は?
「自分の場合は、今回、最強のシビサイとやってね、勝ったわけですけど、ダメージ的には自分の方がある。左目も見てのとおり腫れちゃってるし、脇腹もたぶん、ヒザで折れたりなんかしてると思う。歩いててそう感じるんで。僕にとってはゴールであり、死んでもいいと思って……(涙を流す)やったから……勝てたかもしれません」
──1Rかなりギリギリのところで粘って踏ん張って勝てた要因は?
「まずひとつは、いろんな人の応援です。師匠のマルキーニョスが、『秀樹は強い、自分を信じて大晦日だから、もう、死んでも諦めるな、ヒデキは心さえ保てば最強だから』と言ってくれました。それに打撃の師匠の鈴木博昭さんも。いま、もう大晦日だから拳を潰してもどっか怪我しても等価交換どころかお釣りがくる、だから頑張れたっていうのもあるし……。自分はね、下垂体腫瘍、巨人症ですよね、そういった病気もあって、いろんな身体の不調があるし、1カ月に一度以上は血液検査もして毎月病院に行かなければいけない身体です。そういった病気の人にも元気になってもらいたいし、今回12月、たくさんプロレスのオファーもいただいたんですけど、これ一本に賭けてきたんで、プロレスファンのみなさん、プロレスラーにも、プロレスは最強だっていうのを、証明したくて、まあ本当にいろんな人の思いが自分を頑張れせてくれました」
──ジャーマンで投げたのは意地でしたか?
「そうです。自分はプロレスでジャーマンを決め技きにしていて、ジャーマンて凄いんですよ、自分の場合、UWFインターナショナルでゲーリー・オブライトのジャーマンを見て、ずっと練習してね、いまも決め技として使ってね。そりゃジャーマンくらったら動けねえっす」
シビサイ「下になったときに身体が動かないなと」
──試合を終えた率直な気持ちを教えてください。
「負けてしまったな、と、思っています」
──試合を終えて関根選手の印象は?
「戦う前と戦ってからの印象はあんまり変わらないけど、気迫で勝る部分が、相手の方があったということですかね」
──今後の展望は?
「負けるときもあれば勝つこともありますので、いったんちょっとゆっくり考えてまたやり直したいと思います」
──最後の場面で、際で下になったかたちでシビサイ選手が急に動きが止まってしまったように見えました。その前までで削られてしまっていたという感じだったのでしょうか。
「ああ……そうですね、ちょっと最後のかたちを覚えていなくて……。まだ映像も見てなくてすみません。自分が思ってるほど、下になったときに身体が動かないなというのがありました」
ホベルト・サトシ・ソウザ「『彼は大きい、彼は重い』と言って忘れがちだけど、彼は48歳」
──関根選手の勝利をどう感じましたか。
「すごいリスペクトある。練習のとき私は疲れたけど彼が行くとか、みんな、“彼は大きい、彼は重い”と言って忘れがちだけど、彼は48歳。大晦日のRIZINで48歳がMMAなんて、少ないでしょ。彼が勝ってほんとうに嬉しい。彼は本当に私のモチベーション。“今日は練習やれない”と思っても、彼がジムにいると分かってるから、もっと本当に強くなる。自分が優勝したのも彼のおかげ」