2部制にはせず20試合ほど、皇治、シバター、ベイノア、ボビー、RENAと山本は「怪我次第」
榊原CEOは、その試合数が20試合近くなること、2部制にはしないことも明かしている。
「結構、試合数は多いと思います。午前と午後の2部制は考えず、オープニングから20試合ほどになるかもしれません。地上波のフジテレビさんでも6時間近い放送をいただけるよう話し合いがされているので、お茶の間に届けられるように、今日の結果を受けて、大晦日のテーマとか方向性は絞り込まれています」という。
また、今回の沖縄大会の結果も踏まえてのカードも検討されている。「怪我の状況次第」としながらも、主な出場候補選手は、皇治(TEAM ONE)、RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)、山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)、“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)、そしてボビー・オロゴン(ぼぴパラチーム)の名前を挙げた。
「皇治選手は『引退を賭ける』と記者会見の時に口をついて言ってしまいましたが、引退を覚悟してでも追い込んで、覚悟を持って試合に臨む。それが間違いじゃなかったことが試合の中身を見て感じ取ることができました。皇治選手はこれで引退することなく、怪我がなければ、シバター、大雅、YA-MANの名前を挙げていましたが、大晦日に有言実行すると思いますので、大晦日に向けてそのカードを組み上げていきたい。シバターの場合、交渉はこれからですが、シバターが出てくると仮定すると、どんなルールで行うか。体重も相当違うし、実行させる上でのすり合わせは大変だと思いますが、組めれば面白いなと思います」
「山本美憂選手は、彼女自身の人生の中で、沖縄は特別な地。アマレスのキャリアを捨てて一つの区切りを打って思い切って、総合格闘技の世界に飛び込んだのが5年前。その時から彼女自身、沖縄がキーとなった場所で、沖縄ではメインを務めたいと望み、できることなら相手はRENA選手と望んだ。それがプロモーターとして沖縄大会をよしやろう、と開催の背中を押された思いでした。その思いがしっかり詰まった、5年間の成長が見届けられた素晴らしい試合でした。
女子格闘技の選手層が薄いことがあって、市民権が少し下がっていたけど、女子格闘技の魅力は見せられるものがあると素直に思った、メインに相応しい、もっと見たくなる素晴らしい試合でした。2人とも病院へ行くので怪我の状況次第ですが、大晦日にチャレンジするのか、しないのかも含めて話し合って、プロモーターとして積極的にオファーしていく考えです」
「前回の斎藤裕選手の試合もそうですけど、今回の美憂vs.RENA、ロクク・ダリvs.ベイノアも、一瞬の刹那での逆転、流れが変わって試合が決まることが見逃せない面白さとしてある。そういう逆転勝利をベイノア選手は持っているもの──彼自身の運の強さと言ったらそれだけでないけど──努力の賜物の上の2戦目で連敗にならないで、逆転でKOしたことは、いいものを持っているなと。プロモーター目線でいくと興味がわきました。成増出身なので、さいたまに上がってきて欲しいと思います」
「ボビーvs.北村は壮絶な試合で、相変わらずボビーって身体能力が高いのか、とぼけたキャラをしながらも練習していて、菊田早苗さんが14年ぶりの試合を、サポートしてくれたのが大きいのかなと思います。体力的にはいけたと思いますし、我々主催者的には14年ぶりで年齢的なことを含めて3分3Rでということで──全然本人としては5分でも良かったのですが──ボビーがこれからどこまで戦えば禊が済むのか、彼自身も納得いくものか分かりませんが、大晦日に向けて彼もチャレンジしたいということであれば積極的にマッチメークしたいと思います」
また、チケットの完売を受けて、今後は、沖縄アリーナを、東のさいたまスーパーアリーナに並び、“西の聖地”として毎年1回開催したいと話す榊原CEOは、今後の首都圏以外での大会開催について、「来年は『RIZIN TRIGGER』シリーズを地方都市で開催するので、格闘技熱の盛んな、熱い地域には行きたいですし、北海道、新潟、仙台、広島、熊本や鹿児島とかも候補に挙がっています。色んな地域のアリーナを調整しています」と地方シリーズについても語っている。