地元関西で再起戦! 相手は誰でもいい(萩原)
11月28日(日)地元・関西で再起戦に臨む萩原京平(SMOKER GYM)は、朝倉未来戦の前に「リングよりはケージの方がいいですね」と立ち上がりやすいケージの方を好むとし、今回のケージ導入の神戸大会に向け、「地元関西で再起戦! 相手は誰でもいい! 皆さんお楽しみに」と意気込みを記している。
榊原CEOは、新シリーズ『TRIGGER』への萩原の連続起用について、「LANDMARKでの試合が終わって、10月24日(横浜大会)も出たいというくらい前のめりな思い(があった)。当然だと思います。(朝倉未来に敗れ)悔しくて悔しくて、涙してということだから、自分の足りないところを真摯に受け止めて、切磋琢磨して試合の中で、試合が最もレベルアップするから、試合勘の意味でも、(平本蓮戦から)9カ月間試合から離れたことが、未来との試合で京平のディスアドバンテージになったのかなと、本人も感じているところもあると思いますし、コンスタントに試合をしたいと。当然、11月に出てくるし、去年の後半では8月以降、12月まで4試合をしていてすごくハングリーなので、そういう戦いたいというハングリーな選手に試合の場を提供したいし、怪我がなく、結果が伴えば大晦日の連戦も、という本人はそういうイメージのなかで出てきます」と、試合をして経験を積みたい・積ませたいという双方の想いが合致しての抜擢だとした。
「地域の活性化」のテーマの中には、選手発掘の意味もある。すでに既存の団体が地元選手を中心とした大会を開くなか、いかにRIZINは折り合いをつけるか。
「東京・さいたま・横浜・名古屋とかではなく、地方都市に出たい。熱のある都市がたくさんある。ナンバーシリーズで浜松とかでもやったが、ナンバーシリーズのスケール感でやると予算的に厳しい部分もある。もう少し中規模な格闘技イベントを地方で──静岡、三重、広島、仙台、北海道、沖縄、鹿児島、熊本、四国とかそういうエリアに積極的に大会を出していきたい」と展望を語る榊原CEOは、「RIZINとして2022年は、年に10回といわず15~20回に近い大会数に増やしていきたい」と、ナンバーシリーズ、LANDMARKシリーズ、TRIGGERシリーズとして多く大会を開催していく構想を明かした。
その理由は、RIZINにおける日本人選手の活躍の場の確保もあるという。
「年内にも観客をフルで入れていいようになることを期待しながら、数万人規模で入る大会を大都市圏でナンバーシリーズはスケール感を維持して行う。年末に向けて、外国人選手の招聘も進めていますし、日本人選手の活躍の場が、コロナ禍のいままでの大会数では出番が減る。人気も実力も売り出すことが出来た選手もたくさんいるし、国内の選手の熱も作れた。そういう環境を維持するためにも大会数を増やす。シリーズ毎にきちっとコンセンプトを分けて、観る人たちも混同しないように見ていただけるようなシリーズをそれぞれのテーマで走らせたい」と、外国人選手の招聘が可能になった後のことも見据え、日本人選手の活躍の場としてナンバーシリーズ以外の大会を開催していくと語った。
一方で、国内最大手のMMAフェデレーションとして、いかに質を担保するか。RIZINブランドとはいえ、高価なチケット・有料配信大会となれば、観客・視聴者の購買の目は厳しくなる。
とはいえ、ファイターたちは概ね、ケージ導入と試合機会が増えることを歓迎しているようだ。