MMA
レポート

【UFC】ムエタイ軸にマリナ・ホドリゲスが柔術女王マッケンジー・ダーンの寝技を凌いで判定勝ち、ケイプに勝利のニコラウがエリオットも降す

2021/10/10 08:10

【メインカード】

▼フライ級 5分3R
○マテウス・ニコラウ(ブラジル)125.5lbs/56.93kg
[判定3-0] ※29-28×3
×ティム・エリオット(米国)125.5lbs/56.93kg

 フライ級9位のティム・エリオットと、11位のマテウス・ニコラウが対戦。

 エリオットは、2016年の世界のフライ級王者を集めたTUFの決勝で当時の修斗王者の扇久保博正に判定勝ちで優勝。王者デメトリアス・ジョンソンに判定負け後、ルイス・スモルカとマーク・デ・ラ・ロサには勝利も、2019年10月のデイブソン・フィゲイレード戦の一本負け以降、アスカー・アスカロフ、ブランドン・ロイバルにも敗れ3連敗。2020年7月にライアン・ベノワに判定勝ちで再起し、連敗を止めると、2021年3月の前戦でジョーダン・エスピノーサに判定勝ちで、ノーランカー相手に2連勝中だ。

 対するニコラウは、2015年のTUFブラジル出身。UFC入りし、ブルーノ・コレア、ジョン・モラガ、ルイス・スモルカを相手に3連勝も、2018年7月にダスティン・オーティズにTKO負けのわずか1敗でリリース。しかし、Future FC、Brave CFで2連勝後、2021年3月にUFCと再契約。マネル・ケイプに序盤のテイクダウンゲームが評価されたか、スプリット判定勝ちを収めている。

 1R、先に詰めるサウスポー構えのエリオット。前足の左足を上げながら近づき、ガードを低く上下に手を上げ下げしながら出どころの分かりにくい左右を突いて圧力をかける。オーソドックス構えのニコラウはサークリングしながらその入りに右を狙う。

 しかし詰めるエリオットは低いシングルレッグからテイクダウン! 尻を着きながらも立ち上がるニコラウに両差しで金網に押し込むエリオットだが、ニコラウは差し返して押し返す。

 2R、いきなりシングルレッグで中央でヒザを着かせたエリオットだが、金網まで走り正対して突き放すニコラウは右を返す。右カーフキックを当てるニコラウ! エリオットのワンツーを潜って左ボディも。

 追うエリオットだが、右カーフキックを当てるニコラウに足が流れるエリオットは組むもニコラウに逃げられる。エリオットの入りに右ボディも突き、左ボディと左右で突くニコラウ。構わず詰めるエリオットだが左は大振りに。ニコラウはさらに右カーフキックを当てる。詰めるエリオットのダブルレッグを、ニコラウが差し上げて小手に巻いて切ったところでブザー。

 3R、右カーフキックを狙うニコラウに詰めるエリオット。エリオットは左の前蹴りを胸元に当てる。さらにダブルレッグから右で差して押し込み、金網に詰めて左ヒザを突くが、組手を入れ替えて離れるニコラウが、前に出て来たエリオットにカウンターのダブルレッグテイクダウン! クローズドガードを取るエリオットを何度も軽く持ち上げマットにスラムするニコラウ。エリオットが足を解いて離ようとするとニコラウは腰を抱いて抑え込むが、エリオットは腰に足を当ててスペースを作り立ち上がりブザー。

 判定は、3-0でニコラウが勝利。UFC再契約からケイプ戦に続く勝利でオクタゴン2連勝を飾った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア