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【UFC】ムエタイ軸にマリナ・ホドリゲスが柔術女王マッケンジー・ダーンの寝技を凌いで判定勝ち、ケイプに勝利のニコラウがエリオットも降す

2021/10/10 08:10
【UFC】ムエタイ軸にマリナ・ホドリゲスが柔術女王マッケンジー・ダーンの寝技を凌いで判定勝ち、ケイプに勝利のニコラウがエリオットも降す

(C)Zuffa LLC

UFC Fight Night: Dern vs. Rodriguez

2021年10月9日(日本時間10日)
米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】

▼女子ストロー級 5分5R
○マリナ・ホドリゲス(ブラジル)115lbs/52.16kg
[判定3-0] ※49-46×3
×マッケンジー・ダーン(米国)114.5lbs/51.94kg

 グラップリングでギャビ・ガルシアに勝利したこともある柔術世界王者のダーンはMMA11勝1敗で同級5位。今回が初のメインイベントとなる。2021年4月の前戦ではニーナ・アンサロフを1R 腕十字に極め、現在4連勝中だ。同級で最多一本勝ちを記録している。

 対するホドリゲスはMMA14勝1敗2分けで同級6位。ムエタイベースのストライカー。唯一の敗戦は初代女子ストロー級王者のカーラ・エスパルザにテイクダウンされ下になっての判定負け。2021年5月の前戦では、急遽メインが消滅した大会の代替カードとして初めてのメインに登場し、ミッシェル・ウォーターソンに打撃で競り勝っている。また、ダーンがUFCで唯一黒星をつけられたアマンダ・ヒバスを2021年1月にTKOで下している。

 11月6日(現地時間)の『UFC268』マディソン・スクエア・ガーデン大会では、女子ストロー級王者のローズ・ナマユナス(米国)と前王者ジャン・ウェイリー(中国)のダイレクトリマッチが決定しており、今回の試合を越えた勝者は、タイトル挑戦を見据える。

 1R、遠い間合い。中央を取るダーンは右ローで牽制。かわすホドリゲスは右の関節蹴り狙い。前蹴りを腹に突く。大きな右を振って組みに行くダーンだが、かわすホドリゲスは右ローを突く。

 右の連打で詰めるダーンはシングルレッグも左で差し上げるホドリゲス。正対し左でオーバーフックして組みに行くダーンだが、ホドリゲスは突き放す。ダーンのジャブの打ち終わりにワンツーはホドリゲス! その腕を巻き込もうとするダーンだが、ホドリゲスはさせない。

 2R、ダーンの打ち終わりに右を当てるホドリゲス! ワンツーで詰めて組みに行くダーン。しかしいい形で組めず。なおも詰めるダーンは払い腰を仕掛けて潰れるが、下になり足を掴んだダーンがホドリゲスのエスケープをテイクダウン奪い上に。下からダースチョークを狙うホドリゲスから頭を抜き、サイドバックから亀のホドリゲスに腕十字狙いから腹固めに極めに行くダーン。足を解くとバックマウントに移行し、正対したホドリゲスにマウント&パウンド! ホドリゲスの腕をヒザで押さえてパウンド! ケージを蹴って後転を狙うホドリゲスを抑え込んで腕十字を狙ったところでブザー。

 3R、長いコンパスで右の関節蹴りを打つホドリゲス。さらに右ハイはダーンがブロック。右ローを突くホドリゲス。追いかけるダーンだが、ホドリゲスはサークリングし、右ハイ。圧力をかけるのはホドリゲス。左から右アッパー狙い。ワンツーで前進するダーンをさばいて下がりながら右を突く。左で差して組んだダーン。シングルレッグで引き出そうとするが倒れず。頭を下げたダーンに鉄槌を落とす。

 4R、ダーンのワンツーをかわすホドリゲス。ホドリゲスの右の前蹴りがローブローとなり中断。再開。右ローを突くホドリゲス。ダーンの打撃の軸がブレるようになる。ワンツーで前に出るダーンだが、さばくホドリゲスは首相撲に。そこは右アッパーを突くダーン。距離を保つホドリゲスは右の後ろ蹴りも。ダーンの左の打ち終わりに右ストレートをヒット! ダーンの打撃にワンツー&ローと繋ぎ、打ち返しで終わる。右で詰めるダーンを捌き、背中を見せるダーンに右ミドルも!

 しかしダーンが組むと投げるホドリゲスはだが、リバーサルしたダーンがマウント! パウンドからダーンはハイマウントになり腕十字を狙うがブザー。

 5R、先に左右を振って詰めるダーンは3度の組みのトライもホドリゲスはカット。右の関節蹴りを当てるホドリゲス。さらに右ロー。右から左ボディにダーンは動きが止まる。ニータップでバランスを崩すホドリゲスだが、倒れず。残り2分。ホドリゲスの右にバランスを崩すダーン。ダーンの大きな右をかわすホドリゲスは逃げ切り体勢。ダーンはダブルレッグも差し上げるホドリゲス残り30秒。右で差すダーンだが、突き放したホドリゲスが反対側の金網まで押し返してヒザ蹴りをボディに突き刺したところでブザー。

 判定は、2Rと4Rの後半のダーンの寝技以外は終始リーチを活かした打撃で攻勢に立ったホドリゲスが判定3-0(49-46×3)で勝利。ケージの中で、「彼女がサブミッションを仕掛けるチャンスはなかった。自分のペースで試合をするというのが今回のプランだった。5R戦う準備をしてきたから、始めたときからタイトルの準備も出来ています。5R自分のペースで、距離を保って戦う作戦でした。すべてのMMAファンに感謝します。そしてコーチたちに感謝します」と語った。

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