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【UFC】大激闘!フェザー級は王者ヴォルカノフスキーが5R判定でオルテガを降す、女子フライ級はシェフチェンコが6度目防衛に成功、ローラーが17年ぶりリヴェンジ! ニック・ディアスにTKO勝ち、井上直樹と同門ドバリシビリがモラエスをTKO、フッカーが復活勝利、ロクサンは復帰後初の連敗に

2021/09/26 09:09

▼ミドル級 5分5R
〇ロビー・ローラー(米国)29勝15敗(UFC14勝9敗)
[3R 4分44秒 TKO]
×ニック・ディアス(米国)26勝10敗(UFC7勝7敗)

 ミドル級の5分5R。17年前にUFCで対戦したときは、ニックが2R KO勝ちしている。「UFCで最も間が空いた再戦」となる。

 ローラーはドスアンジョス、アスクレン、コビントン、マグニー相手に4連敗中。

 対するニックは、2015年1月のアンデウソン・シウバ戦以来、6年8カ月ぶりの復帰戦。2011年のUFC復帰後は1勝2敗1NCと黒星先行だ。直前にウェルター級からミドル級への変更を申し出た。

 満員の観衆。

 1R、ともにサウスポー構え。いきなり後ろ廻し蹴りを見せたニック。かわしたローラーの足を触りに行くが、切ったローラーは左右のラッシュ。ニックはケージ背にかわして右ミドルで一息をつく。さらに右ボディもキレに欠ける。

 ワンツーをガード上に叩くニック。ローラーの圧力に右ボディを当てる。ローラーは右を返すとニックのクリンチボクシングに左を当てる。ワンツーから右を突くニック。歩きながらヒザも突くと右ボディを連打。額を赤くさせながらガードを固めて前に出るローラーにボディ打ちはニック。しかし金網背にガードを固めるニックにローラーは右アッパー! 押し返したニックは右ボディ打ち。

 詰め返すローラーも右ボディを返す。左右の打ち合いをニックも繰り広げるが、ブザー前にローラーは左右ボディ。ブザーに両者疲労が見える。

 2R、前に出るのはローラー。ヒザ、左三日月蹴り、左ミドルを腹に効かせて前に。金網背にするニックは左右を打って背中を向けながら歩いて場所を取り直す。左ミドルを当てるローラー! サークリングするニック。追うローラーは手数を増やす。下がりながら右ミドル・ヒザを打つニックだが、ローラーは前に。しかしニックも要所でカウンターを当て応戦。ローラーの左右ボディ打ちに身体がくの字になるニックもブザーに救われる。

 3R、先に詰めるローラー。金網まで詰めると左ボディ、さらに左フックを効かせると、返しの右フック! 片ヒザを着いたニックはゆっくりとダウン。

 その寝技には付き合わず離れるローラー。座ったまま立ち上がらないニック。レフェリーの確認に、ニックは試合続行不可能を告げた。

 17年半ぶりのリヴェンジを果たし、連敗を4でストップしたローラーは、ケージの中で、「彼が押してペースを作ってくると思っていた。楽しい試合だった。いいボディを当てていた。彼もしっかり作ってきたことが分かった。この展開、右フックは僕が得意としている技だよ。彼を常にリスペクトしている。また出来るならやれる。いまここにいるのは彼のおかげとも言える」と、オクタゴンに復帰してきたニックを讃えた。

 敗者のニックは「少なくともショーを見せられたよ。もちろんストレスはあった。何も言い訳はない。長く離れていてどうなるか分からなかった。試合展開は悪くなかった。ローラーはグレートシェイプだった。戻って来れてよかった」と、サバサバと語った。

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