フライ級ならではのスピード感ある攻防を見せた両者だが、数島(右)が手数でも有効打でも上回って完勝した
RISE EVOL.8
2021年8月28日(土)東京・新宿FACE
▼メインイベント(第5試合)フライ級(-51.5kg)3分3R
○数島大陸(及川道場/第30回全日本新空手道選手権大会 K-3GRAND PRIX 2019軽軽量級優勝)
判定3-0 ※30-27×3
×星久保将城(S-ROUND)
7月28日の『RISE151』で格上の竜哉・エイワスポーツジムと引き分けた数島が、北海道から参戦する星久保と新設されたフライ級(-51.5kg)ホープ対決を行う。数島はサウスポーで3勝(2KO)2分と無敗、第30回全日本新空手道選手権大会 K-3GRAND PRIX 2019軽量級優勝の実績を持つ。星久保も3勝(1KO)と無敗同士の対決。
1R、序盤から両者スピードのあるパンチと蹴りを繰り出しての交換。サウスポーの数島は左ボディを狙い撃ちし、ヒザ蹴りも突き刺す。星久保は右ミドルと右フック。後半、数島がテンポを上げて連打を決め、優勢を印象付けた。
2R、星久保は飛び込んでの右ストレートに活路を見出し、右ミドルもヒットさせる。数島は左ボディ、ヒザを打ちながら前蹴りで突き放し、終盤には左ボディと見せかけての左フックをヒットさせ攻撃をまとめる。
3R、飛び込んでの右ストレートで勝負をかける星久保に数島は左ストレートからの左ヒザを突き刺して星久保を後退させる。右フック、左のパンチから左のヒザ蹴りにつなげる数島が前へ出て押していき、星久保は最後はバックハンドブローで逆転を狙ったが届かず。数島が相手に1ポイントも与えないパーフェクトな勝利を飾った。
リングアナウンサーを務めたベイノアの勝利者インタビューに数島は「フライ級が出来て、一発目の試合(第1試合)で(勝者の松本天志が)『僕が引っ張っていく』って言ってたんですけれど、僕が圧倒的に勝たないと行けなかったんですが、課題ができてしまいましたが勝ててほっとしています。前回の試合は急遽決まって相手が世界トップクラスの人と試合が出来て、やってみないと分からないこともあるので、いろいろな経験をさせてもらって今回の試合に挑めたので良かったです。まだRISEのフライ級が始まったばかりですけれど、これからトップクラスが上がってくると思いますが一人一人倒して、必ず来年にはフライ級と言ったら数島だなとみんなが言うようにしていくので期待してください」と、新設されたフライ級のトップを狙うと宣言。