いま堀口がストレスなく試合が出来るのは米国、年末にワンチャンは──(榊原CEO)
8月21日(土)にRIZINの無観客配信の新シリーズ『RIZIN LANDMARK vol.1』(10月2日開催)の会見を行った榊原信行CEOは、囲み取材で堀口の次戦が、Bellatorになるか、RIZINになるかを問われ、現時点で未定ながら「米国で試合をすることになるかな」と語っている。
榊原CEOは、「いま堀口がストレスなく試合が出来るのは米国。大晦日には(日本に)戻したいけど、その前に1回、アメリカで試合をするのかなと。Bellator、堀口とも話しています」と、まずは、返上したBellator王座の奪還を目指すことになるだろうとした。
現在UFC、Bellatorともにバンタム級は群雄割拠の黄金階級となっており、Bellatorでは、5月のバンタム級タイトルマッチで挑戦者セルジオ・ペティスがフアン・アーチュレッタに5R 判定で撃破。新王者は、堀口が持つRIZIN王座とのダブルタイトルマッチをアピールしている。
【写真】2021年5月のBellator 258でアーチュレッタを破り、新王者に就いたセルジオ・ペティス
また、8月13日には、前UFC世界バンタム王者ピョートル・ヤンと1勝1敗の3位のマゴメド・マゴメドフ(ロシア)と、MMA8連勝中で4位のラフェオン・スタッツ(米国)がBellatorで対戦し、スタッツが判定勝ち。優勝賞金1億円の「バンタム級ワールドGP」の開催をリクエストし、同門王者のペティスとの対戦も辞さない構えを見せている。
【写真】強豪マゴメドフに勝利したフェオン・スタッツはバンタム級GP開催をアピール
そんな状況下で、堀口恭司はいつ王座戦線にマッチアップされるか。そして日本での試合の可能性はあるのか。
榊原CEOは、「アメリカで試合をして、ひょっとしたら、年末にワンチャン戻ってきてということもあると思うけど、そのときに、(対戦相手は)日本人しか戦えないとなるなら、(バンタム級)ジャパンGPもあるなかで、誰と試合をするのか。
まだ海外から日本への入国が拒否されている状況が続いていて、それがいつ解禁になるのか目途が立っていない。9月も10月も外国人選手は呼べない。ひょっとすると大晦日も呼べないかもしれない。ムサエフも9月に試合する気満々でアメリカでトレーニング(※サンフォードMMAで練習)しているんですけど、どうしたものかなと……。
そういうものの解決策のひとつとして、日本人の堀口は2週間の隔離があれば入れるけど、東京五輪のようにバブル方式で(隔離は)3、4日でトレーニングが再開できればいいなと思っています。そのくらいだったら選手も待機できる。ワクチンを受けて、PCR検査も陰性ならばいいじゃないかと思います。人生を賭けて試合をする選手にとっては切実な問題です」と、2021年下半期から2022年にかけての堀口や、海外選手の参戦についての展望を語っている。
「Bellatorのスコット(コーカー代表)とも話していて、アメリカは7月の末のLAの大会から『ノーマスクでフルの観客を入れてやれるんだよ』と言いながら、また環境が変ってきているので、どうやらコロナと共存していく世の中は避けては通れないと思っています。
何か良い答えが見い出せれば。もうしばらく状況を見て、結論は先伸ばしにして様子を見守りたいなと思います」と語った榊原CEO。日米のみならず世界で新型コロナウイルスの感染状況が日々、変わる中、ファイターも団体も来るべき時に備えて、粘り強い戦いを続けている。
またやります!!(^^)https://t.co/qg6lLhFvLI
— Kyoji Horiguchi (@kyoji1012) August 16, 2021