父アントニオ・マッキーの言葉を支えに
プロMMA戦績を18勝無敗としたAJは、日本のHERO'SやDREAMに参戦し、青木真也とも対戦したアントニオ・マッキーの息子。レスリングをベースにアマチュアで6勝1敗後、プロでのキャリアのすべてをBellatorで積み上げてきた、Bellatorの生え抜き選手だ。
これまでも堀口恭司と2度戦ったダリオン・コールドウェルを独特のネッククランク=マッキー・オティンで極めるなど、フェザー級(65.8kg)で身長178cm、リーチ187cmの恵まれた体躯を活かし、サラブレッドといえる環境でMMA経験を積んできた。
試合後、マット上でビッグジョン・マッカーシーのインタビューを受けたマッキーは、「夢が叶った! 信じられない。これは始まりに過ぎない。ここからがスタートだ。(ベルトを見て)このベイビーを、残りの人生で持ち続けるよ。誰にも渡さない。もちろん観客のみんなの応援にもほんとうに感謝している。これはLAのものだぜ! チャンピオンベルトをもたらしたぜ。さあ行こうぜ! これで満足なんかしない」と咆哮。
続けて、「トーナメントが始まったときに、自分は三番手、四番手だったと思うけど、父が『お前がナンバー1だよ。お前の力を見せてやれ』と言ってくれた。それでステップアップしていった。(トーナメントを通してどう変わった?)完全に精神面が鍵だった。父は『鍛錬が才能を上回る』と言ってくれた。つまり、どんなスキルセットを持っていても、ちゃんと磨き上げなければ意味が無かった」と父、アントニオの言葉を支えに練習を積んできたことを明かした。