▼第1試合 -55kg契約 3分3R
○加藤有吾(RIKIX/WMC日本スーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※29-27×3
×翼(ビクトリージム/ジャパンキック認定バンタム級王者)
加藤はジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し、2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月のINNOVATION岡山ジム主催興行で行われた「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント」で、元山祐希と壱・センチャイジムを破って優勝している。9連勝で一躍注目を集める存在となったが、セミファイナルに抜擢された今年2月のNKNLでは宮元啓介に判定2-0で惜敗。戦績は16勝(7KO)4敗。「自分が絶対に一番面白い試合をする。そして倒す」とコメント。
翼は2019年11月大会で流血戦を制してジャパンキックバンタム級王者となり、デビュー以来9戦無敗を誇っていたが、2020年11月の『ジャパンキック』でWBCムエタイ日本統一&NJKFバンタム級王者の一航に判定で敗れ初黒星。戦績は8勝(4KO)1敗1分。「勝つことはもちろん、会場を沸かす熱い試合をしてみせます」とコメントしている。
1R、サウスポーの翼が左右ローで先制。加藤は左ボディから右フック。ロープに詰めて右の強打を浴びせる。前足のカーフも蹴る加藤は翼の左ミドルを受けても下がることなく、右カーフを返してパンチの3連打。加藤の見るからに重いパンチが翼の顔面を捉えた。
2R、右カーフ&左ミドルを蹴る翼に加藤は左右フック。1Rは見ていた翼もこのラウンドは前に出る。左フックをヒットされて下がる翼に加藤がラッシュを仕掛け、連打から右ヒジを叩きつけてダウンを奪う。翼は鼻から出血。加藤は右ヒジから右ストレートでダウンを追加。翼はヒジで反撃し、足を止めての打ち合いに挑む。加藤もこれに応じるが、翼の気迫のラッシュに加藤が下がる。加藤の右もヒットするが、翼の左ストレートに加藤が仰け反る。逆転の予感に場内がどよめいた。
3R、顔面が血に染まった翼は左ミドル、左ストレート、組むとヒジ。前に出てくる翼に加藤は下がりながらの左フック。翼が左ヒジで加藤を下がらせ、加藤は下がりながらの左フック、ワンツー。逆転を狙って倒しに行く翼が最後まで攻め込んだが、判定3-0で加藤が振り切った。
加藤はマイクを持つと「けっこうすぐに倒せるかなと思ったんですけれど強くてあまりいい試合できませんでした。本当はしっかり倒してアピールしたかったんですけれど、今日の試合だとアレなので練習して強くなって戻ってきます」と、内容に納得いかないとコメントした。