▼第3試合 -59.5kg契約 3分5R
○花岡竜(橋本道場)
判定3-0 ※30-28×3
×ウィサンレック・MEIBUKAI(タイ/MEIBUKAI/元ルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級王者)
花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月のINNOVATION主催興行で王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた17歳(高校2年生)。関係者からの評価も高く“平成最後の怪物”と呼ばれている。今年2月のNKNLで吉成士門に惜敗してプロ初黒星を喫したが、5月のKNOCK OUTでは四冠王の松崎公則を2RにTKOで仕留めて復活。戦績は7勝(3KO)1敗1分。
ウィサンレックはルンピニースタジアムでフライ級とバンタム級の2階級制覇を成し遂げ、ムエタイ時代のゲーオ・ウィラサクレックにも2度勝利した実績を持つ。ムエタイで300戦近いキャリアを持ち、トレーナーとして来日後も勝利を収めていたが、2017年8月の『KNOCK OUT』で那須川に3RでTKO負け(ヒジありルール)。2020年6月には『RISE』で鈴木真彦に3RでKO負け、9月の『KNOCK OUT』では安本晴翔に2RでTKO負けと国内トップクラスには連敗を喫している。
花岡が宮元啓介の代打としてこの試合を受けたのは2週間前、しかもベストウェイトよりも2階級上での試合となった。
1R、花岡は右ロー&カーフを蹴り、ウィサンレックは左右のミドル。接近すると早くもヒジを繰り出すウィサンレック。花岡は左ミドルを蹴り、右ロー・左フック・右ミドルのコンビネーションでウィサンレックを翻弄。最後は左ボディを叩いた花岡は両手を広げてニッコリとアピール。
2R、花岡は遠い距離でジャブ、顔面前蹴り、右ストレート左ボディをヒットさせる。花岡はワンツーを内側から打って、外側の死角から左ハイキック。見事に決まったがウィサンレックはニヤリと笑って前へ出る。花岡は後ろ廻し蹴りでのカーフ部分を狙う。
3R、ウィサンレックは花岡の蹴り足をキャッチして流すと、縦ヒジで飛び込む。花岡は左フックから右ロー、ウィサンレックのカードの隙間を縫うような右ストレート。前に出るウィサンレックを翻弄した花岡が判定3-0で完封勝利した。