▼第6試合 DEEP JEWELS 58kg契約 5分2R
×熊谷麻里奈(ウィラサクレック・フェアテックス札幌/K-Clann)
[2R 2分54秒 腕十字]
〇Te-a(AACC)※村山多笑
熊谷は“北の女武芸者”と呼ばれるマルチファイターで、元々はアマチュアボクシングで活躍しキックボクシングに転身。さらに2018年5月にはMMAにも挑戦(Road FC 47の女子バンタム級でジン・インチャオに判定負け)、同年9月には素手にバンテージのみを巻いて戦う超過激格闘技ラウェイにも出場し、4R判定無しのドローとなっている。
2020年8月と9月の『DEEP』でKINGレイナとキックボクシングルールで連戦。初戦はKINGレイナが判定勝ちも物議を醸し、再戦はKINGレイナが計量オーバーのため減点2とイエローカード2枚提示で試合開始。今度は判定3-0(30-26×2、30-25)の大差で熊谷がリベンジを果たして名を挙げた。
その熊谷と対戦するte-aは、今回がプロデビュー戦。3月のDEEP JEWELSアマチュア大会で強烈な右のパンチをヒットさせるなどして判定勝ちし、今回のプロデビューを決めた。
そのプロフィールを聞くと「元々、陸上自衛隊に所属していて徒手格闘をやっていました。その中で教官に総合格闘技を勧められ、本格的にプロを目指すために除隊し、その時にAACCを勧められ本格的に格闘技を始めました」との経歴を持つことが分かった。
対戦する熊谷については「自分が総合格闘技を始めてすぐにYouTubeなどで試合を見ていて、凄く美人で素敵な選手という印象が強いです」との印象。試合については「技術に関しては大きな差があるのでフィジカルでの強さを見てほしいと思います」と、陸上自衛隊員として鍛えたフィジカルの強さで勝負したいとした。
「趣味は食べる事でAACCの中では1番の大食いです」というTe-aが尊敬する格闘家は、同門の大先輩であるRIZIN女子スーパーアトム級王者・浜崎朱加だと答えた。フィジカルの強さがモノをいう女子格闘技。そこに技術をプラスしていって駆け上がることができるか。
1R、Te-aの組みに金網を掴んだ熊谷にイエローカード。再開、すぐにダブルレッグテイクダウンはTe-a。金網背に上体立てる熊谷だが、中腰からマウントでまたぐTe-aが上に。パウンドに後ろを向く熊谷をバックマウントから伸ばそうとする。しかし熊谷も正対してリバーサル。インサイドからパウンド! 立ち上がるTe-aに右ストレート! Te-aは再びダブルレッグテイクダウンを決め、上になりゴング。
2R、先に中央を取る熊谷。右を振るが、そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンはTe-a。ハーフからパウンド。背中を着く熊谷だが、金網で上体を立てて上を取り返しパウンドも。しかし、手首を掴んだTe-aは腰を切って腕十字へ! 熊谷からタップを奪った。
熊谷麻里奈(57.80kg)
「この半年間、東京で練習してきたのでそれを出せるように頑張ります」
Te-a(57.60kg)
「今回がデビュー戦になるので記憶に残る試合にしたい」