回転系の蹴り技を得意とする北野はダイナミックに躍動するシャドーを見せた (C)RISE
2021年6月18日(金)東京・後楽園ホール『RISE 150』にて、RISEスーパーライト級(-55kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで、王者・山田洸誓(正道会館KCIEL)に挑戦する同級1位・北野克樹(誠至会)が公開練習を行った。
2分間のシャドーで得意の後ろ廻し蹴りや二回転蹴りを披露した北野は、RISEでは禁止されているヒジ打ちもサービス。回転ヒジ打ちも繰り出してシャドーを終えた。
5月26日に25歳の誕生日を迎えた北野だが、「誕生日は特に何もなく練習していました。大福を食べたくらいで」と特に何もなく過ごしたという。
山田とは2020年11月にノンタイトル戦で対戦し、延長戦で北野が勝利。山田のデビュー以来の無敗記録を11でストップしてみせた。
「無敗だったので勝てて大きいなと思っていますね。(勝因は)経験じゃないかなと思いますね。最終Rは気持ちと気持ちのぶつかり合いなので勝ちたい気持ちを前面に出していきました」
タイトルマッチでの再戦については「RISE2戦目でタイトルマッチの話が来て嬉しかったですね。僕は獲りに行く側なので全部奪いに行ったろと思っています」と、山田から全てを奪うとする。
「RISEのタイトル欲しいです。そしてしっかり、原口(健飛)君やいろいろな王者がいるのでケンカを売って行きたいですね。目の前の山田君を倒してから行こうと思っています」と、山田からタイトルを奪ったら他の階級の王者にも挑戦していきたいという。
「この階級では北野克樹が一番強いと言われる選手になっていきたいですね」と最強を目指す。
「回転系を活かして蹴りも得意なので、今回も蹴りまくって行こうかと思っています」と得意の蹴りで行くとし、「山田選手はパンチで来ると思っていますが、何できても問題ないかな。今回も自信あります」と再戦でも勝利すると自信たっぷり。
「練習量であったり、前回手を合わせてお互い攻略してくると思うのがその上を行けるなって作戦があるのでそれが自信になっています」
(写真)RISEでは禁止されているヒジ打ちだが、回転ヒジ打ちもどや顔で披露する北野
今回はタイトルマッチで3分5Rとなるが、元々ヒジありキックボクシングルールで3分5Rを何度も経験しており、「この前も3分4Rだったので、4Rも5Rもあまり変わらんかなって感じで。ムエタイルールの方が首相撲があるので消耗します。RISEルールは組みが少ないので体力の消耗は少ないです。その分、攻めようと思っています」とスタミナにも自信がある。
注目ポイントを聞かれると「僕がベルトを獲りに行く姿を見ていただければと思います」とニヤリ。
現在5連勝中と絶好調で「減量であったり、練習量であったり、プロで30戦以上してきているのでコツを少し掴んできているので、それが勝ちにつながっていると思います」とキャリアが活きているのがその理由だとする。
普段は介護士として働いており、ハンディを持っている人たちにキックボクシングを教えている。「楽しいですね。僕がやってきたことをお伝えして、それもお仕事にしてって感じで。仕事場の方々も皆さん応援していただいています。人の役にたちたい。力は自信あるので、力仕事なんですけれど、多分根はやさしいのかなと思います。自分で(笑)。正反対ですね。本業は人を殴って、副業では人を助ける」と、本人もそのギャップを楽しんでいるようだ。
「ベルトを見せてほしい、持って帰ってきてほしいと言われます。それが僕の中で一番獲ろうという気持ちになっています」と、周囲の期待に応えたいということもモチベーションになっていると話した。