4月30日(火・現地時間)タイ・ルンピニースタジアムで開催された『スック ペットヌムノーイ』のメインイベントに、スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ)が登場。
スアキムは3月にRISEで開催された『RISE WORLD SERIES 1st Round』の-58kg世界トーナメント1回戦でタリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル)と対戦。2度のダウンを奪われKO寸前に追い込まれながらも大逆転KO勝ちを飾り、7月21日(日)エディオンアリーナ大阪にて開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』の準決勝でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と対戦することが決まっている。
▼メインイベント 3分5R
〇ペットウトーン・ソーソンマイ(タイ)
判定3-0
●スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ムエタイの定石で1Rと2Rは様子を探り合う。勝負が始まる3R。パンチで前へ出るスアキムを首相撲に捕まえるペットウトーン。さらにワンツーを放って前へ出てきたスアキムにペットウトーンの右フックが炸裂。続いての右フック、右ヒジもヒットし、場内は大いに沸く。スアキムも左フック、右ストレート、ヒザ蹴りで反撃するが、首相撲で2度もコカされてしまう(バランスを崩すことはマイナスポイントとなり、特に崩されて倒されるのは技術的に劣っていると見なされて大きなマイナスとなる)。
RISEのフェレイラ戦で大逆転KO劇を演じたスアキム
4R、パンチで前へ出るスアキムにペットウトーンの左ミドル連打が決まり、さらに右ストレートもヒット。逆転を狙いパンチを繰り出して前へ出るスアキムだが、左ミドルをもらい、首相撲に持ち込まれてパンチを防がれる。ヒザの蹴り合いの最中、ポイントリードしているペットウトーンが自分のヒザをスアキムに押し当ててスアキムのヒザを封じる(相手を制すことで有利とされる)。
5R、逆転を狙ってパンチで猛攻を仕掛けるスアキムだが、ペットウトーンは下がりながらも左ミドルを蹴り、ジャブも当てて決定打を許さない。しかし、スアキムの猛攻は止まらず、ロープを背負ったペットウトーンにパンチとヒジが連打でヒット。首相撲で必死に固めるペットウトーンにスアキムはヒザの乱れ打ち。スアキムのパンチとヒジをもらってフラフラのペットウトーンだが、組み付いて大ピンチをしのぎ、判定で勝利した。
7月の大阪では準決勝で那須川との再戦が決まっているスアキム
この試合を報じた日本のムエタイ大会『MuayThai Super Fight』のTwitterによれば、最終R前まで賭け率(タイでムエタイはギャンブルとして行われるため、有利・不利は賭け率に反映される)は30-1と絶望的なまでの開きがあり、スアキムがあわやという場面を作ったが、ダウンまたはKOがなければひっくり返せないほどの差があったという。