29戦のキャリアを持つ総本部のベテラン・萩原(左)と前回カーフキックでKO勝ちした山脇が対戦
2021年6月25日(金)東京・後楽園ホール『Krush.126』の記者会見が5月12日(水)都内にて行われ、主要対戦カードが発表された。
フライ級3分3R延長1Rで萩原秀斗(K-1ジム総本部チームペガサス)と山脇飛翼(K-1ジム心斎橋チームレパード)が対戦する。
新設されたフライ級(-51kg)での試合が今大会から行われる。萩原はこれまでバンタム級で試合をしていて王座トーナメントにも出場したが、フライ級でもできるウェイトということでこれからはフライ級で勝負していく。山脇はK-1甲子園で優勝後、同じくバンタム級で試合をしていたが、フライ級が適正ということもあって萩原との試合が組まれた。「51kgがベストウェイトの選手が増えてきた中での階級新設。バンタム級で活躍した選手も今後フライ級に照準を合わせることになる」と中村拓己K-1プロデューサー。
萩原の戦績は10勝(3KO)16敗3分。2019年1月には第4代Krushバンタム級王者・晃貴に挑戦したタイトルマッチ経験者(判定負け)。また、2019年7月には第5代王者の佐々木洵樹とも対戦している(KO負け)。昨年の「第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント」では準決勝に進出するも橋本実生に惜敗した。
19歳の山脇はK-1甲子園2019 -55kg王者で、2020年4月のプロデビュー戦で鵜澤悠也にKO勝ち、9月の豊田優輝に判定負け。3戦目は2021年2月に祐嘉をミドルキック、前蹴りで近づけさせず、カーフキックで続けざまにダウンを奪ってKO勝ちした。
フライ級での第一戦に臨む両者は、「新しい階級を作ってくれて感謝しています。この階級で僕が一番になろうと思っています」(山脇)、「フライ級、Krushで本戦1試合目で自分がどういうものなのか、しっかり責任を果たす試合をします。私生活でも今年から結構責任を負うような立場になってきたので、プレッシャーも乗っかってきてるのでそれを力に、まずこの一戦、僕が獲ります」(萩原)と、それぞれ意気込んだ。
お互いの印象を聞くと、山脇は「正直、試合決まった時に萩原選手と聞いて、53kgのめっちゃベテランの選手でびっくりしました。でも、ベテランなんですけれど、そんな凄いところがないな、自分の方がテクニックがあるかなと思っているので、当日は楽しみにしていてください」と大胆なコメント。萩原は「去年か一昨年、山脇選手が総本部に出稽古に来て、1回スパーリングをやってるんですけれど、その時も巧い選手だなとは思っていました。最近の試合もカーフでKOしたりとか、怖さも出てきているんですけれど、今まで経験したことがないような圧力だったり、経験の差を見せたいなと思っています」と、負けじとコメント。
フライ級に転向したことに山脇は「僕は元々、バンタム級でも減量が全然なくて、51kgでも体重は全然大丈夫です。体重を気にせずに練習できているので、めっちゃいい感じです」、萩原は「K-1ルールで試合をする前はずっと他団体でフライ級とかスーパー・フライ級で試合をしていたので、そこからバンタムに上げたけれどリバウンドとかもなく前回の試合も減量が全然なかったので、自分はフライ級が適正かなと思っています」とした。
この階級を盛り上げるためにどんな試合をしたいかと聞かれると、山脇は「バンタム級がK-1トーナメントで作られてめっちゃ注目されていますが、バンタム級よりスピードやテクニックがある試合をしたい」、萩原は「K-1のバンタム級に対抗というか、それはもちろん意識しているんですけれど、他団体のフライ級もあるじゃないですか。そういうものとKrushの違い。技術とかじゃなくて、Krushのそういう試合だったりを僕がリングで見せられるように有言実行できるように頑張ります」と、それぞれが対抗意識を燃やす。
そして最後に山脇が「萩原選手はタピオカが好きってことなので、倒して美味しいタピオカを紹介してもらいます(笑)」と言えば、萩原は「6月25日はKrushのフライ級がどういうものなのか見せたいと思います。で、すいません、僕が勝って、美味しいタピオカに行きましょう(笑)」と返答した。