キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】帝王ヨードレックペットがヒジ、ミドル、ローでチャンヒョン・リーを圧倒しトーナメント優勝&王座初防衛

2019/04/29 17:04

▼第2試合 63.5kg契約 3分3R
●前口太尊(PHOENIX/元J-NETWORKライト級王者)
判定0-2 ※29-30、29-29、28-29
〇松本芳道(KICK-DIET吉野町/元新日本キックボクシング協会ライト級王者)

 パンチを得意とする前口と、K-1 WORLD MAX2010日本トーナメント3位からボクシングに転向して今年1月にキックに復帰した松本のパンチャー対決。レフェリーチェックの際に、両者は額と額を付けてにらみ合った。


 1R、前口は前へ出てローやミドルを蹴りながらパンチにつなげていく。右ハイも狙っていく前口は蹴りを上中下と蹴り分け、組むとヒジとヒザ。キックボクシングのあらゆる技を繰り出して揺さぶる。松本も右ストレート、左フックを返すが、前口の勢いに押された印象。オープンスコアは2名が10-10、1名が10-9で前口。


 2Rも前に出る前口がローを内外で蹴っていき、パンチにつなぐ。松本はローで足が流れるがジャブを突く。元々の得意技である飛びヒザ蹴りも見せるが不発。しかし、徐々に前口の蹴りに合わせた松本のパンチが当たり始め、前口が後退。松本はボディを攻め、打ち合いで右ストレートをヒットさせた。流れが変わり、オープンスコアは2名が10-9で松本、1名が10-10。


 3R、パンチを出しながら前へ出る前口だが、松本のパンチが的確に前口の顔面を捉える。松本はボディへの飛びヒザ。松本は前口の蹴りにパンチを合わせ、単発の前口に対してフック、アッパーとコンビネーションを回転させて当てに行く。さらにヒジ打ちも繰り出し、前口は眉間から流血。ガムシャラなラッシュを仕掛ける前口に松本も応戦し、試合終了。

 判定は2-0で松本勝利。前口の追い上げはならず、松本が2月のキック復帰戦からの連勝を飾った。

▼第1試合 64.5kg契約 3分3R
〇水落洋祐(はまっこムエタイジム/元WPMF世界ライト級暫定王者)
判定3-0 ※29-28、30-27、30-26
●山口裕人(INNOVATION・山口道場/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)

 KNOCK OUTが誇る激闘派2人が第1試合で激突する。


 1R、右ローの蹴り合いから右ストレートを当てていくのは水落。山口もフルスイングの右フックを打ち返す。山口は水落の左に右を被せていくもタイミングが合わない。右を被弾してヒザが折れる山口はヒジで応戦。水落の左ボディと右ストレートにワンツーとヒジで対抗する。オープンスコアは2名が10-10、1名が10-9で水落。


 2R、水落は1R終盤の山口のヒジで切れたか、左目上から流血。一気にラッシュを仕掛ける水落に山口は追い回されるが、フルスイングのフックで反撃を開始。両者いつ倒れてもおかしくない打ち合いが繰り広げられ、水落の左フックからの右ストレートでついに山口がダウン。立ち上がった山口に水落が連打を浴びせる途中でラウンド終了のゴングが鳴り、山口は救われる形となった。オープンスコアはジャッジ2名が10-8、1名が10-7で水落。


 3Rも水落が連打で前へ出る。山口はノーガードになって右フックを強打し、雄叫びをあげる。水落のペースとなっていたが、山口のヒジで水落は両目の上から流血。ドクターチェックを受ける。再開後、足を止めて打ち合う両者。山口はヒジも打つ。水落の連打を被弾した山口はノーガードになって咆哮するが、水落の連打を浴びる。最後まで水落が流血でのストップを拒むような連打を繰り出し続け、判定勝ちした。

テレビ中継のゲスト解説は那須川天心

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