キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】帝王ヨードレックペットがヒジ、ミドル、ローでチャンヒョン・リーを圧倒しトーナメント優勝&王座初防衛

2019/04/29 17:04

▼第5試合 61.5kg契約 3分5R
〇町田 光(INNOVATION・橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※50-46×3
●岩城悠介(PCK連闘会/PCK連闘会・聖域統一スーパーフェザー級王者)

 1R、町田はガードを高く上げて前へ出ていく。ローの蹴り合いが続く中、岩城は町田の蹴り足をキャッチしての攻撃が目立つ。町田はそれを嫌がることなくミドルやローを蹴っていき、左右フック連打からの右ローを決めた。オープンスコアは三者とも10-10。


 2Rも同じ展開から徐々に町田の右のパンチ、ヒジが町田の顔面を捉え始める。町田は距離を保ってのミドル、ヒザ蹴り。町田は連打で距離を詰めていってミドルとローにつなぐ。どんどん前へ出る町田に岩城は下がって手数も減り、印象が良くない。オープンスコアは三者とも10-10でイーブン。

 3Rも町田が前へ出てミドル、ローからパンチにつなぐ。首相撲で投げて印象もいい町田。左右フックを叩きつけての居合パンチも見せた。どんどん前へ出る町田がヒザを突き刺し、岩城に手を出させる隙を与えない。入り際にヒザをタイミング良く入れる町田。首相撲からのヒザ蹴り連打で岩城は転がるようにダウン。オープンスコアは10-8で町田が大きくリード。

 4Rが始まると同時に首相撲からのヒザ蹴りに持ち込む町田。岩城を投げつけて優勢をアピールする。パンチでボディと顔面を攻め、ヒジも叩きつける町田の勢いに手が出ない岩城。首相撲でコカされまくり、町田の勢いに岩城は完全に飲まれた感がある。

 5R、パンチ連打やヒザから入って首相撲に持ち込む町田に岩城はヒジで応戦する。町田はパンチでボディを攻め、左右ミドルを蹴ってのボディ攻め。町田の左ボディが岩城をえぐる。残り1分、町田はパンチ、ヒジ、ヒザでラッシュをかけて岩城をヒザで防戦一方に追い込む。転倒を繰り返す岩城は最後にバックスピンエルボーを見せたが不発。町田も胴廻し回転蹴りを放って場内を沸かせた。

 町田はマイクを持つと「皆様、ごめんなさい、倒せなくて。僕の技術不足でした。でもこんなにたくさんのお客さんが来て嬉しいです。僕は罵り合いとかバカにし合うとかではなく、キックボクシングを上のステージに上げられるように頑張ります。まだまだ頑張りますので応援よろしくお願いします」と、息を乱しながら訴えた。

▼第4試合 50kg契約 2分5R
〇小林愛三(NEXT LEVEL渋谷/初代ムエタイオープン女子フライ級王者)
判定3-0 ※50-48、50-47、50-47
●イリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア/Kick And Punch/Gracie Fighter Dojo/Girls S-cup48㎏世界トーナメント2018王者)


 1R、サウスポーのイリアーナは左ストレートを狙い撃ち。小林は前へ出てパンチをまとめていくが、イリアーナは左ヒジを軽くヒットさせる。動じない小林は前へ出て右ミドルを蹴る。オープンスコアは三者とも10-10。


 2Rも前に出る小林がイリアーナの左ストレートに前蹴りを合わせる。右インローを的確にヒットさせる小林はインローで崩してのパンチにつなぐ。イリアーナの左ストレートに小林が右ストレートのカウンターを奪う。オープンスコアは2名が10-9で小林、1名が10-10。


 3Rも右インローを蹴っていく小林がパンチの連打をまとめる場面も。イリアーナの左ストレートをよく見てかわし、右フックを打ち込む。右インローで完全に主導権を握った小林はボディにも右ストレートを打ち、ミドルで腕を蹴って快音を発する。オープンスコアは三者とも10-9で小林。

 4R、前に出る小林が右ミドルを蹴り、右ストレートも当てていく。ロープを背負い、小林の連打に身体を丸めるイリアーナ。パンチで反撃しようとすると小林の右インローが襲う。

 5R、右インローを蹴って前へ出る小林が右ミドル、パンチも当てていき、ヒットはないがヒジを繰り出す。下がるイリアーナは左ストレートを狙っていくが、小林の勢いに押されて手数が少ない。


 フルラウンド攻め続けた小林が、判定勝ちでリベンジを達成した。小林は両手を大きく上げ、笑顔を輝かせた。

▼第3試合 55.5kg契約 3分5R
●宮元啓介(橋本道場/WPMF世界スーパーバンタム級王者)
判定0-3 ※49-50、49-50、47-50
〇良星(平井道場/Bigbangスーパーバンタム級王者)

 ビッグバンとRISEを主戦場とする良星がKNOCK OUTに初参戦。ヒジ打ち、首相撲ありのルールでどんな試合を見せるのか。迎え撃つは空手仕込みの蹴り技を得意とするベテランの宮元。

 1R、良星の蹴りにパンチを合わせる宮元は、パンチとヒザ蹴りで得意のボディ攻め。さらに普段、良星が慣れていない首相撲を仕掛けていく。良星はクリンチアッパーで応戦。


 2R開始時、笑みを浮かべた良星は強烈な右ローを蹴る。宮元は首相撲に持ち込む。良星が距離とをとって戦い始め、蹴りとパンチを当てていく。強烈な右ミドルが決まる。首相撲でも自らヒザを蹴っていき、宮本はヒジで応戦。それでも首相撲に持ち込んでヒザを連打する宮元だが、良星が離れ際に強烈な左フック。これで宮本の腰が完全に落ち、良星は一気に左アッパー、右ハイとラッシュを仕掛ける。首相撲で耐える宮元。オープンスコアは三者とも10-9で良星。

 3R、後ろ蹴りを見せる良星に宮元は首相撲を仕掛け、ヒジを打つ。これで良星は右目上をカットして流血。良星はショートのパンチコンビネーションで応戦。近距離でも強いパンチとローを繰り出す良星に宮元はヒジとヒザで応戦するが、良星の強いアッパーとフックをもらう。オープンスコアは三者とも10-10。

 4R、動きながら強い右ローを蹴る良星に宮元はヒジを叩きつけていく。前に出るのは宮元。回り込んで蹴る良星に宮元は徹底したヒジ攻撃。良星の右ローで宮元の足が流れ出す。

 5R、良星が右ミドルを蹴れば宮元はヒザ蹴りを返す、良星が右ストレートを出せば宮元はヒジを叩きつけてくる一進一退。宮元の右ヒジ、右フックが鈍い音を立ててヒット。良星もパンチと右ミドルで前へ出ようとするが、宮元のヒジとヒザが待ち受ける。良星は顔面前蹴りと右ローから左ハイの連続蹴りを見せて試合終了。


 エネルギッシュなファイトぶりで観客を沸かせた良星が判定3-0でKNOCK OUT初参戦、初勝利を収めた。

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