シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人がチャド・コリンズに敗れる、西岡蓮太が不可思に大番狂わせの勝利で対抗戦は2勝2敗に=4月27日(土)「SHOOT BOXING 2019 act.2」結果・速報

2019/04/27 18:04

▼第6試合 SB日本女子ミニマム級(48.0kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○MIO(シーザージム/SB 日本女子ミニマム級王者)
[判定3-0]※30-28×3
×TOMOMI(グラップリングシュートボクサーズ)

 MIOは2月大会でJ-GIRLSミニフライ級王者・寺山日葵との女王対決を判定で制したが、MIOにとっても納得がいかない内容だった。今回は自らMIOとの対戦を志願したという愛知の新鋭TOMOMIに胸を貸す。キャリアと実績で圧倒的な差があるところを発揮し、3連勝中のTOMOMIに格の違いを見せつけることができるか。

1R、ともにオーソドックス構え。左右の回転の速いMIOは左ジャブも。しかし首投げにはTOMOMIも腰強く投げられない。MIOの連打からの右ミドルには蹴り足を掴んで浴びせ倒しも。

2R、TOMOMIのローに右ストレートを合わせるMIO。TOMOMIの組みにもMMAを経験したMIOは切り返して投げる。対するTOMOMIも組みから大外刈もSPならず。逆にMIOはTOMOMIの右ストレートを交わして背負って投げ、SPを獲得する。

3R、ワンツーを連打するMIO。TOMOMIの前進には前蹴りも。顔を腫らしながらもTOMOMIも前進を止めない。首相撲からヒザはTOMOMI。距離を潰されるMIOはさばいて打ちたいがスペースが足りない。

 判定は3-0で投げによるポイントも奪ったMIOが勝利。試合後、29日に開催される『KNOCK OUT』で小林愛三と対戦するために来場したGirls S-cup2018世界王者イリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア)がリングイン。MIOに向け、「日本は私のホーム。MIO選手はとても強く、前回よりも強くなっていると思いました。私もSBの王者として、7月のGirls S-cupに向けて頑張ります」と勝利を祝福した。

 判定決着となったMIOは「いい流れが来ていたのに止めてしまいました。イリアーナ選手に成長した姿を見せたかったけど、しっかり練習してリヴェンジしたいと思います。イリアーナ選手、明後日頑張ってください。(満員の会場の盛り上がりを聞かれ)皆さん盛り上がってますか? あー、KOしたかったぁ」と、昨年のGirls S-cup決勝戦で敗れたイリアーナとのリヴェンジマッチを希望するとともにエールを送り、KO勝ちできなかったことを悔しがった。

▼第5試合 68.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
○宍戸大樹(シーザージム/元 SB 東洋太平洋ウェルター級王者)
[1R 終了時 TKO]※ドクターストップ
×喜入 衆(NEXT LEVEL渋谷/ルンピニージャパンウェルター級王者、初代MuayThai Openウェルター級王者)

ともにオーソドックス構え。喜入の右ロー連打に宍戸もローを蹴り返し。さらに右のバックフィスト。ロングスパッツを履いていない喜入の右脛が割れて出血する。さらに1R終了間際の宍戸の縦ヒジで喜入が眉間から出血。ドクターストップに。隠れたヒジ打ち使い・宍戸が魅せた。

▼第4試合 SB日本ライト級(62.5kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級1位/元SB日本スーパーフェザー級王者)
[判定3-0]※29-28×2,30-27
×マサ佐藤(名護ムエタイスクール/英雄伝説64kg級アジア王者)

ともにオーソドックス構え。左右ボディ突く村田に佐藤は2Rにギロチンチョーク。前方に押し込み倒して外した村田もギロチン返すが10-9,9-10,9-9。3R、ジャブの刺し合いから左ローまで繋ぐ村田。佐藤もバックスピンキックを腹に突き、左右ボディも振るが、村田は首相撲ヒザ連打。最後は足を止めての打ち合いから村田が右バックフィストを当て、佐藤が鼻血。判定は3-0で最後まで手数が落ちなかった村田が熱闘を制した。

▼第3試合 65.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○未奈(秀晃道場/SB 日本女子ライト級1位)
[判定3-0]※30-26×2,30-27
×イェジン・ハン(韓国/TEAM MAXFC/Masan Team Star)
※未奈は1Rに前方への投げでSP獲得


 未奈は女子大生シュートボクサーとして話題となり、そのビジュアルの良さから雑誌のグラビアにも登場。一時期リングを離れたが、復帰後も女子離れしたパンチ力は健在でSB女子をけん引している。昨年にはMMAルールにも挑戦して勝利を収めた。

 今回迎え撃つ相手は、SBと提携する韓国のメジャー打撃格闘技大会『MAX FC』からの刺客イェジン。身長166㎝、19戦11勝8敗の戦績を持つ23歳で、MAX FC下位リーグ、コンテンダーズリーグで戦績を重ね、まだ粗削りだが重量級期待のMAXFC育成選手の一人として売り出し中の選手だという。


 1R、未奈がジャブでけん制し、右ストレートを放つとハンは不用意に組み付き、未奈がすかさず首投げを決めてシュートポイントを奪う。立ち上がったハンへ一気にパンチでラッシュする未奈。ハンも応戦してバックハンドブローを繰り出すが、未奈のヒットが目立つ。未奈の連打にハンもパンチを打ち返すが、頭を下げて下を向いた状態に。未奈が試合前の宣言通りフルボッコにした。


 2R、ハンは回り込んで距離を取り、未奈が前へ来るとパンチで迎え撃つ。さらに組み付いての投げも狙う。息を吹き返したハンに未奈はストレートを連打と単発で打っていき、残り15秒でラッシュをかける。


 3R、カウンター狙いのハンは完全に待ちの姿勢。未奈はカモンゼスチャーで打ち合いを誘う。それでも手を出してこないハンに未奈はパンチで突進を仕掛けてコーナーへ釘付けにする。未奈は連打から首投げも仕掛けていった。最後まで左右フックで突進してフルボッコにした未奈が、判定勝ちでSBルールでは2017年7月以来の勝利を飾った。

▼第2試合 SB日本フェザー級(57.5kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○笠原友希(シーザージム/ SB日本スーパーバンタム級1位)
[1R 1分19秒 KO]※左ストレート
×手塚翔太(GONG-GYM 坂戸/SB日本フェザー級4位)

▼第1試合 68.0㎏契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R延長2R
○村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級)
[2R 1分00秒 KO]※リアネイキドチョーク
SHINGO(LEO ジム/SB日本ウェルター級)

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