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【ONE】“石の拳”リネカーがKO勝利で王者ビビアーノに挑戦アピール、若松佑弥がマクラーレン下し「僕がフライ級で日本人初の王者になります!」、緊急参戦の澤田龍人はリータオとの再戦で判定負け、ホルツケンがJWPをKO!

2021/04/22 09:04

▼ストロー級 5分3R
×澤田龍人(日本)56.70kg, 1.0222
[判定0-3]

○ミアオ・リータオ(中国)56.50kg, 1.0023

 ストロー級戦。「ONE Warrior Series」を勝ち上がった澤田龍人は現在Evolve MMA所属。2019年8月のアジズ・カリム(インドネシア)戦では、リアネイキドチョークによる68秒一本勝ちで本戦デビューを白星で飾ったが、続く12月には、南アフリカのレスラー、ボカン・マスンヤネにコントロールされ判定負け。2020年10月に10カ月ぶりの試合で、MMA12勝4敗のミアオ・リータオ (中国)に判定勝ちし、再起を果たしている。2021年2月の前戦ではロビン・カタラン(フィリピン)にリアネイキドチョークで一本勝ち。今回はリト・アディワン戦がキャンセルとなり、急遽リータオとの再戦となる。

 ミアオ・リータオはMMA5勝3敗。少林寺拳法仕込みの強打で知られており、ONEではシム・ブンスラン(カンボジア)や、澤田のチームメイトでもあるデェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)を1R、左ストレートでフィニッシュしている。その後、2019年8月にポンシリ・ミトサティトにも判定勝利で2連勝も、2019年11月にジェレミー・ミアドに1R TKO負け。2020年10月の前戦では澤田に判定負けで2連敗中だ。再戦でいかに成長を見せるか。

 1R、ともにオーソドックス構え。澤田のワンツーからの組みを豪快に突き飛ばすリータオ。しかし澤田はシングルレッグからダブルレッグとしつこく組んでボディロックテイクダウン。しかしすぐに立つリータオ。そこに左右フックからシングルレッグへ。動きを止めず、攻め続ける。片足を掴まれながらスイッチ狙いから立つリータオ。がぶるが、シングルレッグを続ける澤田。

 ついに突き放したリータオ。左右で前に出る澤田に左を返して低いタックルを切って上に。背中を着いた澤田はフラワースイープ狙いから腕十字へ。しかしヒジを抜いたリータオに下からダブルレッグで立ち上がる澤田は、ボディロックテイクダウン! そして背中に跳び乗り引き込み。背中からずれ、リータオは正対し上に。

 2R、右を突く澤田。リータオの詰めを切り、逆に澤田からシングルレッグに入るが、足を触れず切られ、下に。腕十字を狙う澤田に防御するリータオは鉄槌を振りバックテイク。しかし、ここは正対する澤田が立ち上がる。

 澤田のがぶりから抜けスタンドに戻すリータオは左から右を振る。さらに右フックの打ち合い。リータオの右を首で受ける澤田は手数が減る。さらにリータオの左!下がりながらのシングルレッグは澤田も立って凌ぐリタオが金網背にゴング。

 3R、下がりながらも左フックを当てる澤田。さらに遠間からシングルレッグに入るがリータオも金網背に凌ぐ。ダブルレッグで尻まで着かせる澤田だが、足を抜き離れるリータオ。

 スタンド勝負。リータオの左ジャブの打ち終わりに澤田がタックルに入るが、切るリータオ。またも崩せないままタックルも潰すリータオが上に。引き込む形になった澤田はマットに背中を着けてクローズドガード。足を解くと、左足をまたぐリータオ。そこに亀から立とうとする澤田のサイドバックにつく。バックからリアネイキドチョークを狙うリータオだが、澤田も右足をかけさせず。正対を狙うが、リータオはさせず。ゴング。

 判定は3-0で急激な成長を見せたリータオが勝利。1週間で水抜き無しで4kgを減量しスクランブル参戦した澤田は、1Rの猛攻を続けることは出来ず、3連勝はならなかった。

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