▼第3試合 フェザー級 5分3R
○中原由貴(日本)
[2R 反則]
×シネチャツガ・ゼルトセトセグ(モンゴル)
中原は、ONEデビュー戦でエミリオ・ウルティアにTKO勝ち後、2戦目でゲイリー・トノンの足関節に一本負けし、ニューヨークでダナハーシステムを学んできた。2020年12月の前戦では、12勝無敗のラスラン・エミルベクを見事1R TKOに下し、ONE戦績を2勝1敗とした。
対するゼルトセトセグは、ONE Warrior Seriesから本戦契約を果たしたストライカー。モンゴルでボクシング代表として活躍しており、2020年1月にマー・ジャワンを55秒、右オーバーハンドでTKOに下している。スイッチもするパワフルな打撃巧者だ。
1R、ともにサウスポー構えから。鋭い前手の右で入るゼルトセトセグ。ダブルレッグテイクダウンを奪う中原に首を抱えてブリッジで返そうとするゼルトセトセグ。
強力なパワーだが、バランスを保つ中原はヴァンフルーチョーク狙いも、腕を解いたゼルトセトセグに上から中原はマウント奪いヒジ打ち! さらに立ち際にギロチンチョークへ! それを突き飛ばして抜けるゼルトセトセグ! 恐るべきパワー。
立ち上がる中原。ノーモーションで右で飛び込むゼルトセトセグ。伸びる右からスイッチするが肩で息をする。右をもらう中原だが致命打はもらわず。しかしダブルレッグは切られる。下がりながらも左ミドルを当てる中原。互いに右の打ち合いに、ゼルトセトセグのマウスピースが飛ぶ。
2R、オーソドックス構えになるゼルトセトセグに左ミドルを当てる中原。サウスポー構えになるゼルトセトセグ。今度は右ミドルを突く中原。オーソになると左ミドル。大きく左右を振るゼルトセトセグの打ち終わりをカチ上げテイクダウンは中原! しかしゼルトセトセグも右を差して立ち上がる。
ダブルレッグをケージからケージまでドライブする中原。苦しい動きを厭わず前に。頭を胴体の横に出した中原は両足を足で束ね、背中を着かせる。「時間を使え」の声に、しっかりパスガードし、ヒジを突く。マウントを奪い、パウンドに後ろを向くゼルトセトセグ。身体を伸ばしリアネイキドチョークを狙う中原。再び正対するゼルトセトセグはハーフに。
ゼルトセトセグが下から左で差して上を取り返そうとしたところで、中原は自ら足を取りうつ伏せになり、ジョン・ダナハー直伝のサドルロックから外掛け内ヒールフックへ! しかし、寝技状態でゼルトセトセグは反則の蹴りを顔に打ち込む。
試合中断。再開となるとスタミナ厳しいゼルトセトセグはインターバルが取れた形だが……。レッドカードがゼルトセトセグに出され、中原が反則勝ちに。ダメージのある中原はコメントできないため、ゼルトセトセグがマット上でマイク。「抜けるために足を振った。アクシデントだった」というゼルトセトセグだが、明らかに打突しており、言い訳は出来ないだろう。
#ONEonTNT2 速報📢
— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) April 15, 2021
ゼルトセトセグ🇲🇳が反則蹴りで失格、中原由貴🇯🇵が勝利。
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